基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

信仰に基づくハードSF──『エコープラクシア 反響動作』

エコープラクシア 反響動作〈上〉 (創元SF文庫)作者: ピーター・ワッツ,加藤直之,渡邊利道,嶋田洋一出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/01/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るエコープラクシア 反響動作〈下〉 (創元SF文庫)作者: ピー…

飛浩隆、十年ぶりの短篇集──『自生の夢』

自生の夢作者: 飛浩隆出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/11/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る『ラギッド・ガール』から10年ぶりに飛浩隆さんの短篇が本になった(文庫化除く)。一言でいえば極上のSF短篇集である。身体へとダ…

本を読んで変わる人生

人を動かす 文庫版作者: D・カーネギー,山口博出版社/メーカー: 創元社発売日: 2016/01/26メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る大学生で暇で暇でしょうがなかった時、学内新聞をつくろうと思ったことがある。*1立派な大学なら学内新聞の二つや三…

『ユリシーズ』から『これはペンです』まで──『実験する小説たち: 物語るとは別の仕方で』

実験する小説たち: 物語るとは別の仕方で作者: 木原善彦出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2017/01/23メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの世には実験小説と呼ばれるたぐいの作品がある。実験=experimental というぐらいだから、要するに普通の小…

東京創元社編集者の本語り──『ぼくのミステリ・クロニクル』

ぼくのミステリ・クロニクル作者: 戸川安宣,空犬太郎出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2016/11/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る北村薫、有栖川有栖、宮部みゆきなどそうそうたる面々をデビューさせ、東京創元社で編集から社長、会長…

ニューヨークの魔物の生態を描き出すお仕事物──『魔物のためのニューヨーク案内』

魔物のためのニューヨーク案内 (創元推理文庫)作者: ムア・ラファティ,杉田七重出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/01/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る『魔物のためのニューヨーク案内』という書名からは最初どんな話なのかよくわ…

古典ディストピアSF三冊+SFマガジン最新号を紹介する

SF

最近『動物農場』、『すばらしい新世界』がそれぞれ山形浩生訳、大森望訳で新訳、『破壊された男』は伊藤典夫訳そのままに文庫化され、この機会に一気に読んだ。この三冊の刊行は虐殺器官の映画公開に合わせたディストピアSF企画の一環だが、どれも今読ん…

殺人が不可能になった社会vsそんな社会で殺害を決意した男──『破壊された男』

破壊された男 (ハヤカワ文庫SF)作者: アルフレッド・ベスター,寺田克也,伊藤典夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/01/07メディア: 文庫この商品を含むブログを見る『虎よ、虎よ!』で知られるアルフレッド・ベスターのSF長篇デビュー作にして、スタ…

物事の仕組みを理解するために──『ホワット・イズ・ディス?:むずかしいことをシンプルに言ってみた』

ホワット・イズ・ディス?:むずかしいことをシンプルに言ってみた作者: ランドール・マンロー,吉田三知世出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/11/22メディア: 大型本この商品を含むブログ (1件) を見るすべての人間が一カ所に集まってジャンプしたらどうな…

宇宙植民の可能性を問う──『宇宙倫理学入門──人工知能はスペース・コロニーの夢を見るか?』

宇宙倫理学入門作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2016/12/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る近年イーロン・マスク率いるスペースX社を筆頭に、民間企業による宇宙開発が加速している。本書は「宇宙倫理学」と書名…

あてにならない記憶──『脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議』

脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議作者: ジュリア・ショウ,服部由美出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/12/14メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るサイエンスノンフィクションでイラストがついている…

世はまさに大監視時代──『超監視社会: 私たちのデータはどこまで見られているのか?』

超監視社会: 私たちのデータはどこまで見られているのか?ブルース シュナイアー 草思社 2016-12-07 Amazon 現代は、誰もが携帯/スマホを持ち、車も家具もネットとつながっているのが当たり前になり網羅的な大量監視が空前の規模で実行される時代である。Kin…