基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

経済ノンフィクション

なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書) by 冨山和彦

アベノミクスによるトリクルダウンの効果を非常に一面的に見積もっているのではないかとか、貿易赤字はそこまで問題じゃないでしょと思ったり、細かいところで異論があるけど発想部分は面白かったな。それは著者が学者ではなく経営コンサルタント、経営者で…

社会保障亡国論 (講談社現代新書) by 鈴木亘

鈴木亘さんの本を初めて読んだのは年金について論じていた本だったか。今回は年金含め日本の社会保障費がいかにヤバイことになっているかの解説と、それについての具体的な対策を論じている。実際社会保障費はヤバイ。消費税は上がり、後退を続ける年金に明…

知の英断 (NHK出版新書 432)

知の逆転 (NHK出版新書 395) - 基本読書 の続編? といっていいものかどうかわからないが版元もインタビュアーも同じ。知の最先端というハイパー二番煎じもあったがあっちは知の最先端でなぜかカズオ・イシグロに話をききにいくなど、人選がよくわからなかっ…

強欲の帝国: ウォール街に乗っ取られたアメリカ by チャールズ・ファーガソン

アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞をとったインサイド・ジョブの監督が書いた本がこの『強欲の帝国』だ。映画の補填というか、情報量としてはこちらの方が多い。本書はアメリカの腐敗した状況について率直に、シンプルに述べていく。政治面や日本の…

マネーの支配者: 経済危機に立ち向かう中央銀行総裁たちの闘い by ニール・アーウィン

これはいいcentral banker物。中央銀行物といえば経済学なんてものがまるでなかった果ての国に経済学を導入して立て直していく物語(実話だが)の傑作であるルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書) - 基本読書があるが、本作は世界中の経済を危機に陥れないた…

ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)

初出は1972年で、増補版が2009年に出ている名著なのだが、いまさら読んだ。そして、めちゃくちゃ面白い! 日銀に長らく努めていた服部さんがアフリカ中央の小国ルワンダの中央銀行総裁にODAの一環で送られたあとの6年間が語られているのだが、日銀…

脱貧困の経済学

まあ軽く。雨宮処凛さんと飯田泰之さんの対談本。評判がよいのでちくま文庫で最近出たのを読んだのだけど、これがまたおもしろい。雨宮処凛さんが元フリーターで現場を主として活動する人だというのは知っていたのですが、そうした「現場の貧困の声」と「経…

貧乏人の経済学 - もういちど貧困問題を根っこから考える

非常に面白い一冊。読んでいて貧困問題に対しての当たり前だと思い込んでいた考え方がいくつも変更されたし、そもそも「問題の根っこがどこにあるのか」という本質を改めて問いなおした点が良い。言うまでもなく問題の根っこは現実に根ざしており、著者らの…

入門経済思想史 世俗の思想家たち

驚くほど面白い。絶賛を贈る。これは単なる経済書ではない。ちくま学芸文庫から出ているし、お硬い本なのかなと緊張しながら読みだしたが、筆致は読みやすく好奇心を煽り、文章が面白い。難解な用語が説明もあまりないままに頻出しがちになる経済書たちと違…