20代での直木賞受賞作家という肩書をもつ彼女のエッセイ。戦後三人目らしい。それが凄い事なのかどうかはわからないが、まぁ凄いんだろう。
事情により三浦しをん先生の本を多数読まなければいけなくなってしまった故、第一段としてエッセイを選んでみた。
あらすじ
色々 かいて あるよ!
感想 ネタバレ あるよ!
前情報としてはかなりガンダムが好きで漫画と小説が好きらしいという話を聞いていたが、まあそのままだったな。特に何かについて語ったりする(政治とか)わけではなく、まあ、エッセイというより内容はただの日記である。
だが、読めばわかるのだが、文章自体が非常に面白いので全く飽きない。特に新しい世の中の見方が得られるというわけではこれが全く無い。 が、読んでいて楽しい。
今日は何があった、今日はどんな話をしてどこへいってあれをやってこれをやってこの漫画が面白くてといった事しか書かれてないが、それが面白い。
また、よく世間でいう中途半端なオタクではなく、完全なオタクっぷりをエッセイでさらけ出しているから、そういう点では非常に共通するものがある。
一般性が透けて見えるぜ。
あとたまに(全部?)一人称が俺になっているが、自分自身知り合いの女性の一人称が俺になる事がよくあるのを目撃しているだけに、もはや普通の事なのだろうかと思う。まさかリアルで俺といってる人はいないだろうが、文字媒体での一人称の俺はもはや男女の垣根を越えた一人称なのだろうか。
まあ使いやすいしね、俺。もう男でも女でもみんな俺って言えばいいと思うよ。
しかしなんというか、読んでいて適当なヤツだなぁーという印象しか受けないのはどういう事か。ますます親近感が湧いてしまう。自意識過剰な事が多いというか、そんな事よくあるよ的な事が多いからあまり書きたくないんだが、まるで自分がもう一人いるような親近感だ。突然道でばったりあっても長年の知り合いに会った時のようにようと声をかけてしまいそうなこの感覚。
まあ会う心配はないだろう。そういえばエッセイなんて読み切ったのは久しぶりですな。大抵途中でぽいするのがあれだったのに(何だよ)まぁそれでも読み切れたって言うんだからやはり面白い本だったという事か。 本屋で立ち読みしただけだが・・・。
最後に読み切ったエッセイは桜庭一樹日記か。 こっちも女性作家か。 男が書いたエッセイは読んだことがないなぁ忘れてるだけの可能性が大だが。
男性より女性作家の書いたエッセイが面白いという統計が出るには俺一人で一体何冊読まないといけないのかなあ。まぁこれからエッセイも色々読んでみますか