なんだか不思議な感じ
あらすじ
メキシコのキンタナ・ローを舞台にした奇妙な小説
感想 ネタバレ無
全部読んだけど、正直いって理解できたかというとよくわからない・・・。
というか、これは本当に架空の話なのかどうかすらもわからない。ドラマとしかいいようがないティプトリージュニアの歩んできた道筋とマヤ族への考え深さを考えるに、本当に聞いたことのある話なのではないかという気しかしない。
3作品入っているが、そのどれもが少しだけ奇妙で、本当にあった話なのではないかと勘ぐらせてしまうようなそんな内容である。
CIAに勤めて、マヤ族との接点をもって何を感じたのかという話。
しかし何冊か読んだが解説には、どの人もティプトリージュニアが女であったことに対する驚きと、ティプトリージュニアの驚くべき経歴にばかりに触れていて、あまり内容に触れてない人が多いと感じるのだが、それで解説として機能しているのかとは思う。
作者と作品は全くの別物と考えているもので・・・作者の解説ばかりされても・・・・というちょっとした怒り。
大体あまり解説って面白くないしね・・・。あれはあの人の作品にしては失敗作だった、とかあれはうまかったとかそういう事を書かれたくない。
この本を読んでいると、マヤ族への信愛の情が湧いてくる。 特にマヤ族に対する好意的な記述があるわけでもないんだけれども。
ネタバレ有
リリオスの浜に流れついたもの
これはぜったいに女だ。でなければ、地球がこれまでに創りあげた最高のゲイだ。というセリフには思わず笑ってしまった。
スペイン語では、いや、わたしの知っているどの言語でも、海には男性計と女性形の区別がなく、両方に使われる。もし、わたしの友人を訪れたのが海そのものであったとしたら、それが両性具有の姿をとっていたことになんのふしぎがあるだろう?
そうなのかー海だから両性具有だったのかー!って規模がでけぇーわああ
海の擬人化なんてなんでもありのエロゲーでも聞いたことがないぜ。
まぁ全体としては自然はほかでもない自分達だっていうことかな。自然をけずって自分達は裕福になっていっている気がしているかもしれないけれど、それは自分で自分を傷つけている事なんだよって。
水上スキーで永遠をめざした若者
いかん、もう覚えてない。 なんか水上スキーでぶんぶん走り回ってどっかに到達した男が神だぜこらぁっていう話だったかな。うん、読んだ時もよくわからなかったな。だめだこりゃ
デッド・リーフの彼方
なんか危ないとこで泳いでたら、仲間とはぐれて仲間を追いかけたら魚で、よくみたら女の死体がういてて、でもよくみたら生きててウボァーって逃げてきて危なかったー海こえーなっていう話だった。よくわからん
うまく言葉にできないんだがね。なんというかな、それは海がいま現在でも協力だという考えと関係がある。ひょっとすると、海には復讐が可能なのでは? いや、それじゃあまりにも単純すぎる。よくわからない。ただ、なにが人間をおそってくるかに関するわれわれの知識は──そう──そんなに深くもないし、広くもない。どうも表現がまずいな。だが、ひょっとすると海は──それとも自然は、人間の手にかかっておとなしく死んでいったりしないかもしれない。もっと機械的な破滅だけでなしに・・・・・
これは、よくわかる。
いつか何らかの形で自然の揺り戻しがあるのじゃないかと、ずっと期待している。天変地異でもなんでもいいから、何かが起こるんじゃないかと、たとえば突然地球上の酸素を地球が吸いこんで大爆発するとか。
なんかおこらないかなー