基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで 萬屋直人

久々にライトノベル。これを機にまたライトノベルも読むようにしたい。
書店で見つけて気になっていたんだが、いわゆるタイトル買いである。良さげなタイトル(個人的に)


あらすじ

存在が抹消されてしまうやばい感じの病気が蔓延した世界で、二人っきりで旅をする少年と少女の話。

感想 ネタバレ無

予想外に面白かった。これが第一作目というのだから、なかなかいい感じだろう。二作目が出ても買わせていただこう。

三人称になったり一人称になったりして文章に関してはちょっとアレ?って思わないでもない。

キノの旅のように一つ目的地を訪れてはまた別の目的地を〜という感じで、長編というよりは短編集といってもいいかもしれない。

イラストに関しては割とありがちな絵な気がする・・・。あまり意表をついたような絵は出てこない。良く言えばイメージどおり、悪く言えばテンプレ通り。
とかなんとか偉そうな事書いちゃったりして。犬を書いても動物だと理解されないような自分ごときが書くような事じゃねえ。

内容に関してもしかり。まぁ自分が出来ない事を何一つ批判してはいけないなんていう事も、もちろんありえない話ですが。

内容はほのぼの、といった感じか。あまりにも絶望的な状況なのにとうの世界の住人たちが受け入れきっている・・・というのには、はてなと思わないでもないがそこがギスギスしていたらせっかくのほのぼのとした感じが台無しなのでこれでいいだろう。 ていうかのぼのぼのってなってて思わず笑ってしまった。

ギスギスした感じにされないこんな終末もあってもいいと思った。勿論続編が出るとしたらギスギスした感じの話も出てくるだろうが。
そう、設定はどう考えても絶望的なのにやけにみんな能天気。主役の少年少女含め。もうちょっと生にしがみつけよと思う事多数。

やはり個人的にはこういう終わり方がすでに明示されてるものはあまり好きではないな。



ネタバレ有

一番最初のカラーイラストページに書かれている文章は本編になかった気がするのだが、イラストページだけの文だったのだろうか。はては読み飛ばしてしまったかな。はてはて ところではてはて、とは、はてなはてなからきてるのだろうか。はてはて

一番最初の導入部はアレ?と思ったがそれは先にあとがきを読んでいて、何も考えずに書きだしたという内容を知ってしまっていたからかもしれない。確かに言われてみると、スムーズに内容に入り込めない書き出しではあった。
だが意識過剰というやつだろう。あとがきはやはり先に読むべきではない。

秘書の絵がまんま秘書って感じで思わず笑ってしまう。まぁ外見描写が皆無なので描く方も大変だろうとは思う。

しかし名前などが消えてしまう、写真などからも顔が消えてしまうというのは、ちょっと病気などとはかけ離れてしまっているので、地球外生命体の侵略とか、人間内の恐るべき能力者たちの存在が明るみに出る!とかいう展開になってくると非常におれ好みなのだが絶対にそれはないだろう

まぁ最終的な終わり方は多分二人とも消えてしまうんだろうが、なんかこう奇跡的な何かで助かってもいいかな、このほのぼの展開なら。 また出た、のぼのぼの 

しかし出てくるやつらみんな自分が消えることなんてへとも思ってないようなやつらなんだが、お前らもうちょっとあがけよと 二回目だなこんな事書くのは。