基本読書

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グイン・サーガ② 荒野の戦士/栗本薫

あらすじ
今後、思いだすためにあらすじを簡単に書いていく事にしよう。
なんていう城か忘れたけど、セム族の来襲を受けて壊滅した、城から死の河に飛び込んだグイン一行。そのまま気絶して死ぬかと思いきや、なんとイシュトヴァーンが運よく発見してくれて、なんとか生還。まったくつくづく運のいいやつらである。その後イカダに乗り、逃げるも白騎士団か何かのアムステルダムみたいな名前の女の団長や大口に執拗に追いかけまわされ、ゴーラ領とは反対側のなんかよくわからん荒野においやられてしまう。セム族であるスニの村に行こうとしていたら、やっぱり執拗な女団長につかまる。しかしイシュトヴァーンが逃げていてまた彼が助けてくれる。まったく運のいいやつらである。やったー!逃げたぞー!というところで後ろから200人の騎士が追いかけてきて、万事休す、かと思いきや我等が脳筋グインさんがホワイトナイツをエクスターミネートしてやるぜ!とばかりに一人残ると言い出すが、スニのお仲間が大挙して助太刀にきてくれる。150人ほどエクスターミネートしたところで、もう放してやるか、とばかりに放流してそのあとをこっそりと追跡する脳筋。しばらくすると、グイン一行は1万を超える敵の軍勢を発見! こりゃあやべぇとスニの村に戻ろうとしたところで馬鹿イシュトヴァーンが足をすべらせ敵に追われ、逃げ切ったと思ったらなんかよくわからんことになって脳筋大ピンチ。


黒い鎧とか、白い鎧ぐらいならまだしも、全員赤い鎧ってどうよ。どう見てもシャアザクがいっぱいいるようにしか見えん。これからは黒い騎士団はダースベーダー、赤い騎士団はシャアザクと呼ぶ事にする。そもそもこんなに躰全部を覆っている鎧を着こんでいたら、もっさりとした動き方になるのではないか。また全身覆い尽くされていて、切る場所がないのだが、どうやって倒すんだろう。いったん倒れたら絶対に起き上がれないだろうな。<<大口>>の絵が無性に笑える。まるでジョーズ。しかも口からミミックのような顔が浮き出ている。なに? ひょっとして、そのでかいジョーズはキグルミかなにかですかい? 大口といい、環虫といい、砂虫といい、でけぇ化け物がたくさん居る世界だな。いったいどんな生態系してやがる。こんな世界だったら別に豹の頭を持った人間が居ても不思議じゃなさそうなのだけれど、不思議らしい。みんなグインを見るたびにこの世の終わりか! というぐらい驚いている。ジョーズが普通に存在する世界に住んでいるくせに面白い奴らだ。

スニのお仲間が助けに来てくれるが、こいつら300人しか連れてきていない。たまたまグイン達が、すでに逃げているところで、追手もとりあえず200人しかいなかったからいいようなものの、グイン達が本陣に捕らえられたままだったらこいつら助け出せなかったんじゃないか。何しろこいつらショッカーなのだ。敵の数十倍の数がいてやっとまともな戦いになるというのに。結果オーライというところか。いやでも部族に戦えるやつが2000もいるのなら、せめて四分の一の500ぐらい連れてきてもいいんじゃないか。ああでも300は精鋭って書いてあったような気がする、若者達。

グインの運命発言が二巻目にしてうざくなってきた。俺にはやる事があるから多分何やっても死なないって、どんだけお前の運命に対する信頼は深いのだと。どれだけ信用しているのかと、お前の運命を。RPGの主人公が、俺勇者だからしなねーし、と連呼しているようなそんな感じ。しかし、仲間をかばって敵をエクスターミネートするために残ると言い出した所は燃えた。普通だったら、残ったやつは死ぬ展開のように思うがグインの場合、微塵も死ぬ気がしないから面白い。一万人の敵兵に突っ込んでいっても死なないような気がする。やっぱりグインがその圧倒的力を使って敵を虐殺する場面が一番面白いのう・・。