基本読書

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バカとテストと召喚獣/井上堅二

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

 凄い面白いなあ。しかもこれがデビュー作だと・・・!? 作者は化け物か…。設定といえば、テストの点数の結果によって出てくる召喚獣を呼び出してクラス対抗戦を行うというシンプルながらもわけがわからないものなのだが、これがまた面白い。バカといえばこの設定がバカといえるだろう。それからなんといっても章ごとに挿入される各人のテストの答えと先生のツッコミが異常。問題に対して面白い答えを書いて、それに対して突っ込む先生という図式は元々凄く面白いものである。作中だとこんな感じ。

 【第六問】
問 以下の問いに答えなさい
ベンゼンの化学式を書きなさい」
姫路瑞希の答え
「C6H6」
教師のコメント
簡単でしたかね

土屋康太の答え
「ベン+ゼン=ベンゼン
教師のコメント
君は科学をなめていませんか。

 こんなノリ。凄く・・・面白いです…。ギャグセンスもハイレベルで、とこどころ急所をついてくるようなギャグがあって困る。いや、困らない。嬉しい。ギャグテイストなのに時たまシリアスな展開を入れてくる作品が世の中には割とたくさんあって、そういうものがことごとく面白くないのだがシリアス展開がこれはシリアス展開が皆無である。常にボケ倒し。

 「失礼な! 365度どこからどう見ても美少年じゃないか!」
 「5度多いぞ」
 「実質5度じゃな」

 こんなノリ。正直素晴らしいと思う。うむ、間違いなく素晴らしい。あとに残るものといえばあ〜面白かった! という何の打算もない純な感想だけでその他には何もないのだがこれ程までに楽しませて貰ったのだから、何もかもオーケーである。しかし書く事は特にないな。ネット上で秀吉は俺の嫁という声がたくさんあって(秀吉というキャラがいる)、秀吉・・?どう考えても男の名前だよな・・・? 男なのに萌えるのか…? と謎だらけで読み始め、イラストに書いてある秀吉を見てなんだ、秀吉という名前だけで女の子なのかと納得する。しかし読み進めたら…。
井上堅二「バカとテストと召喚獣」テレビアニメ化決定か?
アニメ化するだろうなあと情報をあさってみたら決定してるし、笑った。なんてタイミングが良い。2010年1月開始だとか。ほへー。