基本読書

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電波的な彼女/片山憲太郎

電波的な彼女 (集英社スーパーダッシュ文庫)

電波的な彼女 (集英社スーパーダッシュ文庫)

んー正直それ程面白くなかったなあ。かといってつまらないというわけでもなく。紅と比べたら断然紅の方が面白い。まあデビュー作と比べるのは酷というものだろうが。ライトノベルにも関わらずファンタジックな要素はあまりなく、かといって紅のような裏稼業的なバトル描写があるわけでもない。やっている事といえば不良少年が電波少女にストーカーされたりなし崩し的に犯人探しを行うというミステリー的なもので、良く考えてみたらこれだけの微妙なイベントでよく一冊書きあげたなと逆にびっくりするぐらい。

登場人物も酷く少なく、消去法的に犯人が絞れてしまったり構成がズサンだったりと色々気になる点はあるものの、これが紅に進化していくのかと思うと興味深いものがある。まあ登場人物で味方の男キャラクターが主人公1人しか出てこないのはこのころからのお家芸か。それにしてもなんでかたくなに男キャラを出さないんだろう。宗教か何か? 女性崇拝教みたいな…。男はだいたい入信してるか…。