基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2009年32号 ジャンプ感想 河下水希新連載『あねどきっ』開始

ONE PIECE 巻54 もう誰にも止められない (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 巻54 もう誰にも止められない (ジャンプコミックス)

あねどきっ 第1話 謎のお姉さん襲来!!

 河下水希先生の最新作。タイトルにあねという単語が入っているだけに姉物ですね。主人公の家では両親がおらず、そこに美少女が転がり込んでくるなんていう話。正直エロゲーでやってくれ、という気持ちも多少ある。これでエロ枠はToLoveるめだかボックスあねどきっと割と三国無双チックになっている。うーんしかし絵柄はかなりわかれているし全部生き残ってもらいたいところ。

 第一話だからかつかみとしてエロてんこもりで、なんかりりむキッスとかの時代を思い出すような直接的なエロです。1ページ目からパンツ晒すとかううむ。道を歩いている少年へ向かって、いきなり手に持っているアイスを寄越せとのたまう美少女から始まります。暴虐無人なキャラクターで、ちょっとひいてしまったのですけれども『逃げない』というテーマ性を体現したキャラクターとしてはありか。やりたいと思った事は何でもやっちゃう、みたいな直情径行。でもやっぱりひく。

>襲われるとは思わなかったのか?

 男子中学生の家に突然押し掛けて、散々エロチックな行為をして(風呂におしかけたり)した後に寝室にまでもぐり込むとかこいつは現実をナメてんのか? 襲われんぞ。ばーかばーか! とか思っていたのだが、最後まで読んで納得した。そりゃそんだけ強けりゃ自己防衛できるわい。しかし散々挑発しておいていざことに及ぼうとしたらぼっこぼこにされるってどんだけひどい釣りなのだ。わたくしとっても恐ろしいです。

 いやーしかし一話は普通に面白かったですよ。素直に連載してほしいなーと思います。少なくとも初恋リミテッドよりは長く続いてほしいな。

ワンピース 第549話 出撃の艦

>黒ひげまさかの本気負け
 絶対に死んだフリだと根拠もなく信じていたのですが、黒ひげまさかの本気負けでした。やっぱマゼラン相当強いですね。正直シリュウさんがいたからどうなるってもんでもなさそうです。黒ひげ達については、一番重要なそこを運に任せちゃうってどうなの…? と一瞬思ってしまいましたがしかしこれ、HxHでゴンがハンター試験で蛇の解毒剤があることを半ば確信してみずからの身体を毒まみれにしたのと同じようなもんで、黒ひげからしたらシリュウさんが助けてくれることにかなりの確信があったのかもしれませんね。もしくはそれだけ価値のある賭けだと踏んだのか。いったい幾人が解毒剤とやらを持っているかはわかりませんが、仮に上層部の何人かしか持っている、もしくはある場所を知らないとして、その立場にある人間が裏切るとはマゼランも思っていないでしょうし、確実に騙せるのはその盲点をつける最初の一回だけです。2度とやってこないその1度に賭けた、と考えることもできます。

>バギーのセリフ回しがかっこいい

 この艦はもう止まらねェんだ!! 戦争のどまん中へ向かってる!!
 「乗りかかった艦」って事もあらァな
 ハラァくくってよく考えろ…手を伸ばせば届く距離に
 世界の頂点が首を磨いて現れる。
 ……もう生涯こんな''チャンス''はねェだろうな
 男なら……!! おれと一緒に夢を見ねェか…!?
 おれは今日…''白ひげ''の首を… 即ち''世界''を取る!!!!

 いやーほれぼれしてしまいますこのセリフ回し。少し前のハンニャバルさんの名乗り口上しかり、先週の「残す言葉はあるか!!!」「本望」しかり、最近は神がかった名台詞が連発されています。思えばワンピースは全編にわたって名台詞が多い! 単純にセリフがいいというだけではダメで、いかにしてそのセリフを言わせられる状況に不自然なく物語を運ぶか、というところも重要になってきます。それが毎回毎回うまいですねーこれが。引用したセリフを言っているところのバギーの表情なんかもすっげーいい顔で、なんか『ダークナイト』のジョーカーを思い出してしまいましたよ。ピエロ鼻だけに。

 あと、明らかに危機それも地獄といっていいほどの修羅場に向かっているというのに、それを敢えて''チャンス''と言ってのけるその豪丹さにぶったまげました。海軍&七武会vs白ひげ海賊団を現実に置き換えてみると、江戸幕府新撰組vs坂本竜馬率いる薩長土連合みたいなもんで、この戦争が行われている場に、そこへちっぽけな第三勢力として野良武士が乗り込んでいくようなもんです。どっちから攻撃されてもおかしくない、まさに地獄。滅茶苦茶面白かったインペルダウン編は終わってしまいましたが、ひょっとしたらひょっとすると戦争編はさらにさらに面白いんじゃないでしょうか…。

バクマン 44ページ 恩返しと裏返し

 今まで絶好調だった分、ここにきて苦難が降り注いでますね。サイコー倒れる、アシスタントサイコーに惚れる。さらにはこれと別枠で新妻先生も本気出してますから三つの試練ですか。最後のコマ、シュージンがそ…そんな…とか言ってますけどまあ数週間絶対安静仕事なんてもってのほかとかその程度でしょう。その程度といっても、今ここで数週間休載というのはかなり致命的なのでしょうけど。ここで余命半年です…とかご臨終です…とかになったらジャンプの伝説に残るだろうけれど・・・別に誰もそんな展開望んでいませんね。

 Crowが並んでいる絵の右にワンピース(何巻かわからん)左にブリーチ? がありますね。二巻の表紙でワンピースの単行本を持ってましたし、やはりこの世界でもワンピースは連載しているようです。もしかりに作中で、CROWTRAPどちらかが一位を取る、もしくは一番の人気作になるとしたらそれなりの理由が欲しいところです、王者ワンピースが失墜する理由が。

>50万部売れたらアンケートが悪くても打ち切りはない
 もっとも50万部売れてアンケートが取れないなんてマンガほとんどないって言ってますけど、現実のジャンプには存在してますよね。ToLoveるですよ。最近毎回最下位あたりを破知ってますが、Wikipediaによると14巻で500万部を突破しているようですから。一冊50万部とまではいかなくても、かなり近い数字を出しているのは間違いなさそうです。ネウロが20巻まで出していた時の発行部数が450万部ぐらいでしたから、単行本だけでいえば相当売れていることになります。

べるぜバブ バブ19 決着です

 どうにも納得いかないのは、敵の作戦がズサンすぎるところなんですけどまあこんなもんかーという気もする。所詮ただの不良高校生ですし高度で緻密な罠を張れというのは行きすぎた要求か。しかしこんな地獄のような学校には絶対に通いたくないなーと思いました。今日から俺は、の明久みたいですよ。地獄ですよ地獄。つーかなんで学校にチャカが出てくるんですか。今日から俺はが面白かったのは、普通じゃない学校を書いてるのにチャカとか出てきたらまるで現実みたいにビビりまくるギャップにあったんですが、なんか真剣とかチャカとかが普通に出てくるとよくわからなくなってくる。

>──まだまだ あの子達の痛みはこんなものじゃないわよ
 いやいやそれはおかしい。だってあなたの攻撃は校舎の壁を削り取る即死攻撃だもの。あの子達は殴られてケガをして意識を失ったかもしれないけどまあ言うならばそれだけですよ? レイプされたわけでも殺されたわけでもないですよ? 不良やってるんだから殴ったり殴られたりするのぐらい覚悟しているでしょう? それをあなた、まだまだとかいって即死攻撃を放つのはどう考えても等価交換に反していますよ。

黒子のバスケ 第28Q すまないな

 普段流し読みするのですがちょっと流せない展開があったので…。ペルソナ4の番長にそっくりなスリーポイントシューター君ですよ。なんというか、読んでいて久しぶりに気持ちのいい笑いがこみあげてきました。テニスの王子様を読んでいるときのような。そ、そんなのってありぃ・・・??? と絶句してしまうこの感覚…。まさかのオールレンジシューター! うおおイカれている! 例えればこれってSRPGで、マップのどこからでも相手に攻撃できるみたいなもんですよね。デビルサバイバーでもかなり攻撃範囲の広いボスはたくさんいましたけど、それでもマップ全部が通常攻撃できるなんてチートキャラいませんでしたよ。バスケには詳しくないですが、もうこれで番長をフリーにすることは絶対に出来ないわけですから相当厳しい戦いを強いられることは間違いないわけで。これはもう絶対に勝ちたいと思ったなら番長を偶然の事故にみせかけて殺すしかないですよ。