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基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

ひらめきはつめちゃんを読んで風呂でおぼれそうになった。

コミック

 ひらめきはつめちゃんをげらげら笑いながら読んだ。これはヤバイ。お風呂で読んでいたら、笑いすぎて溺れそうになった。ほんとに。何でこんなに笑えるのかなあ、って考えたときに、笑いに関して、とある科学の実験所でおこなわれた、こんな実験を思い出しました。被験者に目隠しをして、手の上に最初は1gの重りを、次に2g、というようにして、だんだん重いものを乗せていく。そしてそろそろもう被験者も限界だ──そんな時に、軽い重りを載せる。そうすると、被験者は笑いだすんだそうです。また、最後に乗せる重りが軽ければ軽いほど笑いは大きくなるという。つまりはどういうことかというと、「予想が大きく外れたときに笑いが起こる」といってもいいんじゃないでしょうか。そうはいっても、例えば予想が悪い方へ外れたら笑いは起きないわけです。1gの次に2gがきて、次に4gが来ると思ったら80kが来たとかね。それは困る。だから、何か突拍子もないところへ向かっていったときに、笑いが起きる。

 ひらめきはつめちゃんには何でも出来ちゃう「はこ」が出てきます。ドラえもんの四次元ポケットと役割的には同じですね。ドラえもんの場合は、それを使うのび太ドラえもん、その他の人達にはある程度の行動の指標があって、そのせいで未知の道具をどう使うかの予測がある程度ついてしまったといってもいいんじゃないかと思います。それは物語を長く続けていく為の工夫でもある。しかし、はつめちゃんの場合、道具を使うはつめちゃん本人が「はこ」と同じぐらい得体が知れないので、もう何が起こるのかさっぱりわからないんですね。そういう、「どこに着地するのかまったく予測できない面白さ」がはつめちゃんの面白さの核なんじゃないかな、と思います。あと何気に「言葉の読み違い」みたいな、ギャグの王道までもキッチリ使いこなしてくるので油断ならねえです。 でも、本当に何をしてもおかしくない存在を想定すると、予想がつかないっていう予想がつく状態になって逆に面白くない、はず。シュールさにも作法、限界がある。「ひらめきはつめちゃん」は、ドラえもんよりもかなり踏み込んでいながらも、ある程度の常識はわきまえているので、ちゃんと笑えます。\おもろい!!/

 蛇足でもう一つ。凄く新しいなあと思ったのが、はつめちゃんのイトコとして出てくるケイちゃんです。基本はつめちゃんがボケなので、ケイちゃんはツッコムのですが、そのツッコミが新しいんですね。具体的に言うと、突っ込まないんですよ。いやそりゃツッコミじゃねえじゃねえか!! って感じなんですけど。しかし、そこに読者がツッコミを入れる形で漫才が終わっている。いわゆるボケ倒しですかね。「変わったものが好き」というキャラ設定があるようで、普通だったらみんなが「おいい!!」とツッコムのに、彼女だけ目を輝かせて「パァァァァ」と喜ぶ。そこへ読者が思わずツッコミを入れさせられることによる、世界に参加した感覚がむしろ新しいと思いました。\スゲェおもろい!!/

ひらめきはつめちゃん(1) (BLADE COMICS)

ひらめきはつめちゃん(1) (BLADE COMICS)