基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

観たり読んだり。

ガンダムUCと、はるみねーしょんと、さよならピアノソナタについて。

ガンダムUC観たよ

 おもしろーい。言わずと知れたガンダムの、宇宙世紀の新たな物語。原作小説を書いたのはガンダムの生みの親富野さんの大ファンでもあり、終戦のローレライなどの大ヒット作を生み出した福井晴敏。富野監督以外がやる正史ということで、不安を持っている方も多いんじゃないかと思いますが、これがいいんですなあ。原作の小説も一巻の時点ではまだプロローグ!! っていう感じで、なんとも地味〜なんですが映像にすると映える映える。音楽は盛り上がるし、凄く興奮した。ガンダムあんまり知らないのになぁー。さいこうです。

はるみねーしょんを読んだよ。

 宇宙人はるみを中心としたシュールギャグ4コマ漫画。『ひらめきはつめちゃん』がべらぼうに面白かったのでこっちも読んだら、面白さ的にはそこそこ、といったところ。理由を考えてみたけれど、たぶんシンプルにこの『はるみねーしょん』はキャラが少ないのだと思いますね。基本友だちが二人出てくるだけで、こんなこといったらあれですけどクールと眼鏡という没個性二人組ですから。

 でもそうはいってもこのはるみねーしょんもしっかりと言葉ネタ、ダジャレネタ? は面白いですし、\やべえ/も絶好調でよくこの地味な話で笑えるもんだと笑っている自分に自分でびっくりしてました。というわけで、『ひらめきはつねちゃん』が面白かったならこっちも面白いと思います。ダメだったらもうダメでしょう。

はるみねーしょん (1) (まんがタイムKRコミックス)

はるみねーしょん (1) (まんがタイムKRコミックス)

さよならピアノソナタ 一巻と二巻を読んだよ。

 作品自体はなんというかオーソドックスなライトノベルっていう感じで面白いです。「しょうがないなあ。きみの頭に合わせてわかりやすく言うと、こういうことだよ。可愛い女の子を集めてなおかつまじめにバンドをやりたいんだ」(P118)あらすじは大体こんな感じ。男がいて、女の子がみんな恋していてちょっと重めの設定がついているけいおん! といったところでしょうか。 ってそれはすでにけいおん! じゃない……。

 この作品もそうなんですが、最近のライトノベルにおける鈍感主人公はもはや鈍感とかいうレベルではなく、完全に精神障害か何かにしか見えないんですよねぇ。『バカとテストと召喚獣』や『生徒会の一存』ぐらいならまだギャグ時空が渦巻いているからいいんですけど、この『さよならピアノソナタ』は基本シリアスなわけで、その違和感も際立ってしまう。女の子達は基本振り向いて貰おうと頑張っている訳で、主人公はまあ主人公ですから彼女達のトラウマだったり壁だったりを解消するわけですよ。でも一方でお前が問題の根源だろ、この精神病者め!! とも思ったりして、素直に楽しめないところもあったり。

 その点、西尾維新なんかはうまく回避している印象があります。たとえば化物語なんかは願望充足的な様々なタイプの女の子が主人公に迫ってくるわけですが、主人公はいっちばん最初にヒロインたる女の子とくっついてしまって、あとは好意を向けられていることに気がついても、彼女が居るから! という自制心で葛藤とか引き起こしながら頑張ればいいわけで、なんか非常にまともです。他の解決策としては、『百舌谷さん逆上する』のように、鈍感主人公をそのまま精神病患者ということにしてしまうとか。まあ何にしろ、面白くする方法は色々あると思うんですよね。

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

さよならピアノソナタ (電撃文庫)