基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2010年週刊少年ジャンプ24号感想

あ、あれ〜〜おかしいなぁなかなか書き終わらないぞ……とうんざりしながら長々と感想を書いていたらなんか凄く長くなったので収納。誰が得するんだこの感想。

メタリカメタルカ

レアメタルという希少価値の高い、まあ言ってみれば現代における科学の役割を担う金属をめぐる冒険のようです。今や経済の基盤となってしまっているそのレアメタルを探し出す職業が「鋼索士」。それになりたいのがこの主人公君と。まあハンターハンターにおけるハンターみたいなもんでしょう。とりあえず第一話なのであまりたくさんのことはわかりませんけれども、作中に出てくる「殺人鋏」という武器には突っ込まざるを得ない。なんか、凄く弱そう……ていうか、使いずらそうな形状をしておるのですよ。

「こいつは殺人鋏 オレのお気に入りだ!」って、たぶんこの取っ手のところをぐるぐる回すと鋏が開閉するのでしょうが、もうちょっとなんとかならなかったのかよと言いたくなります。つーか鋏はなかなか武器にするのはつらいのではないか、強さ的な意味で。西尾維新のデビュー作である戯言シリーズには鋏が武器の殺人鬼が出てくるのですが、その彼も武器を鋏にしたせいでだいぶよわくなってしまったそうです。だからか「強い鋏」というのはわたくしあいにく聞いたことが無い。この長さだと突いても大したこと無さそうだし、斬りつけても微妙だし、挟むためには取っ手をぐるぐるしなくちゃいけないしで、もう武器として鋏を選択した人間の思考がまったくトレースできません。まあそういう余人には想像できないものが嗜好というものなのかもしれませんけれどもね。鋏フェチだったのかも。

一応総括としては、絵もそこまで下手じゃないし、話も特につまらなくなかったので、これからに期待だと思いました。

ワンピース

>『…一人になるのは痛ェのより辛ェ!!!』
とたんにルフィがかわいそうに思えてきた……。よく考えたらまだ七歳、小学一年生の時に親も知り合いもまったく存在しない野蛮人どもの家に、たった一人で放り投げられて、しかもご飯さえ満足にもらえないってそりゃあ泣きたくもなりますよな……。旅に出てからのルフィはあまりこうやって弱音を吐くこともなかったので、こうやってルフィが弱気なところを出しているとしみじみとしてしまいます。

本編自体は予想通り中の予想通りなので特に言うこともなく。あとは天竜人がここにきて何をするにせよ、サボは殺られるであろう……。あと二週間か三週間で過去編は終了かなぁ〜〜。それ以上にびっくりしたのはダダンが女だったこと。あ、ありえねーぜ!

BLEACH

『あんなもんでお終いならカワイイもんです ただの化け物で済む話っスから すぐに 出てきますよ』
だぁぁーーー!! やっぱり終わってなかったーーー!! つーかなんでわざわざ効かないとわかっている攻撃をそんなにカッコヨク決めてるんだーーーー!! その一方、愛染さんはフリーザ様が変身を繰り返すように、第二形態へと移行する……。その姿が……これだ!!

し、しろいな……。まあそれだけしか感想は出てこないけど、とにかくしろいな……。「シンプルな方がむしろ強いんだ」てなことをフリーザ戦で誰かが言っていたような気もしますけど、なんかこれシンプルていうよりかはただ単に「白い」だけですよね。ていうかシンプルっていうだけなら、もともとの姿も普通に人間なんで充分シンプルですし。

しかも変身した理由がさっぱりわからないっていう。中身が焼かれちゃったから変身したよ〜〜って、いや、強くなったんだろうっていうのはわかるんですよ。変身して強くなった、結構、それは大変よろしいです。過去の偉大な漫画家たちも、自分のキャラクターを何度も変身させて強くさせてきました。変身、おおいに結構でございます。変身させることによって、そのキャラクターの力が増したことに、説得力が生まれるのです。

しかしですねぇ、そもそも崩玉の能力は「使用者の願いを取り込んでかなえる」なので言ってみればパッシブで常時身の周りに付きまとっていてくれるなシェンロンですよ。なんすかその便利すぎる存在。わざわざ変身する必要もなく勝てるはずじゃないですか。だから最後のこの愛染さんの言葉にはほんとに心底がっかりしました。

>『早く次の手を打つがいい 最後の一つが潰えるまで 一つずつ微に砕いていこう』
や、やめてくれ……。これ以上展開を引き延ばすつもりか……。なんで「タマネギの皮を一枚一枚剥く」みたいな無意味なバトルを繰り返すのだ! 包丁持ってんだからたたっきれよ! と思ってしまうのはたぶん私がジャンプを読みすぎたせいでしょう。あまりジャンプ慣れしていない、世間の人たちはきっとこれが面白いのでしょう。別にバカにしているわけではないのです。うらやましいなあと思うだけなのです。こうやってツッコミを入れて充分楽しんでんじゃねーか、という向きもあるかもしれませんが、それとこれとはまったくの別問題なのです。まあいいや。来週は何かあるだろう……。

べるぜバブ

ずーーっとこの漫画を西森博之先生の漫画と心の中で比べてしまっていたのですが、男鹿一味全員退学!! となるといよいよ展開もそっくりになってきたなぁ。 「道士郎でござる」でもみんながみんな退学になってしまい、その後世直し団として町の治安を守っていましたが、男鹿君たちは何をするのでしょうか。六騎聖の人達も、もう3年なんだからそんな喧嘩なんかしてないで受験勉強とかすることあるんじゃないかなと思ったりもします。

>こいつらの将来について考えると胸が熱くなるな……。
男鹿はまだ1年だから転学してもなんとかやっていけるでしょうが、東条さん達は3年ですからね……大学受験とか、就職だとか、色々あるだろうなと思うのですが。まあ彼らが普通に大学に進学するところは想像できないので、卒業したらきっとみんなガテン系の仕事につくのでしょう。そう思うと胸が熱くなるな……。

東条さんとか現場で言うことを聞かなくて、親方に怒鳴られたら殴り返しちゃうでしょうから、ひょっとしたら職にもつけないかもしれないです……。そうしたらあの腕力の使い道はたった一つしかありません……。そう、ヤのつく自由業です!!

この状況、西森博之先生のどの漫画だったかは詳しく思い出せないのですが、とある不良が言った、「カツアゲをする理由」の名言を思い出します。正確には覚えていないけれども「俺たちは将来社会に出たら搾取され続けるんだから、今のうちにこいつらから金を奪ってやるんだ!!!」って……。男鹿くんたちもきっと、将来搾取されるから今のうちに憂さを晴らしておくのです、いつか毎日泥のように働かされても、過去の栄光にすがって生きていく為に……。胸が熱くなるな……。

バクマン

見開き4ページ使って『完全犯罪クラブ』の冒頭を読者にも見せてくれたところには凄いな〜〜やるなぁ〜〜と思いました。作中の漫画を実際に見せるのって、結構リスキーですよね〜。作中で面白いとされているのに全然つまらなかったりしたらもう終わりですよ。将棋や囲碁なら実際の棋譜を持ってくればいいですけど、漫画となるとねぇ……。

今回冒頭だけ読ませてもらっても、これが本当に面白いのかどうかわからない。むしろ港浦さんや周りの人間が不必要にプッシュしまくるのでどんどん怪しくなってきます。ワンピースの一話を読んだ自分や、ハンターの一話を読んだ自分を思い出そうとしているのですがまったく記憶にない。傑作って、ほんとにそんな最初の数話読んだだけでわかるもんなのかなぁ〜〜?

それにしても今までまったく成長が描かれなかった港浦さんが、地味に成長していて良かった。ほんとにバクマンって、人間的成長がまったくみられないんで些細な成長でもなんか嬉しいですね。『完全犯罪クラブ』が面白いとは、どうしても思えないけれども。

めだかボックス

洗脳されためだかちゃんを治したいのはわかるけれども何でこいつらは殴りかかるんだろう。ひょっとしてそれでいいのか? 洗脳された人間っていうのは、ぶん殴ったら治るのか? でもいきなり『言葉の重み』使えるようになっているので、その気になったら自分で自分の洗脳を解くこともできそうですね。

善吉が戦いながら過去回想を挟み、過去を思い出して覚醒、なんかこれから先の展開は本当に仮面ライダーかどっかで観たような話になりそうだな……。善吉くんだけが動ける理由も、来週あたりで明かされるでしょう。十三年間命令され続けてきたとかはあまり理由になりませんもんね、だって電磁波だし。

そして王土先輩の格がガンガン下がっている。「王なんだから予定より早く洗脳終わらせられるよ」→「めだかちゃん自身のおかげでした」 「王だから凄い能力があるよ」→「単なる電磁波送信でした。しかもめだかちゃんにあっという間にコピーされちゃいました」 「政略結婚は偉大なる俺にそこそこ相応しいかもな」→「なんで……?」どちらかといえば、唯々諾々と政略結婚に収まるのは偉大な人間のやることじゃないような……。まあ元々自分で望んでいたのだから大した違いはないのかもしれませんが。

ヘタッピマンガ研究所R

数々の漫画家による、漫画の書き方を紹介してきたヘタッピマンガ研究所Rもついに最終回。これで単行本一冊分ぐらいになるんですかね。出たら欲しいな〜〜。今回も漫画家を目指す上での、心構えとして良いお話でした。今までの全てを否定するような『ろくすっぽ漫画も描かないうちから 漫画の描き方だけ知ったってしょーがないじゃないですか』という名言も、まったくだと頷かざるをえません(ぼく漫画描かないんで偉そうなこと言えないですけど)。速く走れる人から、速く走るコツ、踏切はこうで、手はこうで、というのを聞いても、速くなったりはしません。料理を創るコツでも、小説だろうが、漫画だろうが、同じだと言う事ですね。

『多分絵だろーがネームだろーが基本全部そーなんですよ。自分のやり方は自分自身で手探りでやるしかないんです』

『目一杯混乱して迷ってジタバタするしかないですよきっと! 連載してまで人に伝えたい何かを持ってないとプロになるのは難しいと思いますけど その辺の事って本人にしかわからない事ですから誰にも助言なんてできないはずなんですよね』

サ、サイシューに聞かせてやりたいぜ……。あいつら何か伝えたい事とかあるのかな……。

HUNTER×HUNTER

ゴンさん放置プレイ。

確実に王の記憶が戻る方向へと進んでいる……。王の強さがそこまで行くと、闘いはもう倒すとか倒さないとかいう話ではなくなってますなぁ。「コムギのことを思い出した時に、王に何が起こるか」だけが、もうここまできたら最も重要で、その反応次第で一大戦争が巻き起こるか、王が闘いをやめるか、はたまた別の何かか、その一番大きなところが決定されてしまう。『国家レベルの武力がいる』とまで言われる王を中心にしての世界大戦勃発するとかは普通に見てみたいですけれども、今さらハンターでそれはあり得ないし〜。協会が持っていると言う事後の策もどうせ「絨毯爆撃的に核を打つ」ぐらいの何の展開的面白さもない事にはならないでしょうし、やっぱり王に「何か」が起こるのだろうけど……うーん気になるなぁ。