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基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

ロウきゅーぶ! 1

ライトノベル

ロリコンバスケ小説として悪名高いこの『ロウきゅーぶ!』、噂にたがわず高校生男子が小学生六年生の女の子五人のバスケコーチに就任するところからお話が始まります。物語というものは始るときには、石が坂を転がり落ちていくのにも最初のひと押しが必要なように、偶然の要素や、「それはなんかおかしいだろ」的なツッコミ所があるのは常であります。

この『ロウきゅーぶ!』の「高校生が小学校六年生のバスケコーチになる」始りというのは、そこに至るまでの過程がまるで想像できないという点で物語の開幕はめちゃくちゃに難しい部類に入るでしょう。過程を考えてみると、パっと思いつくのは「脅迫」でしょうか。「小学校のバスケコーチにならないとお前を殺す」と言われたらいくらなんでもやるでしょう。あとはお金がもらえるんならやるかもしれません。

『ろうキューブ!』の始り方はそのどれでもなく……。しかしそれでいて完全に納得できるものです。

主人公は高校のスポーツ選抜者クラスに推薦で入ってきた男なわけですが、バスケ部は先輩が「顧問の娘の小学生と付き合っていた為に」一年間休部させられてしまい「もうダメダー(。x。)」状態。そんなところに小学校顧問でありバスケ部顧問である23歳の叔母(どういうことだってばよ)から「バスケ部のコーチになってほしい」と依頼がきます。

当然断るわけですが、バスケから逃げるのかとかあんたはバスケのことが本当は好きなはずだとかめちゃくちゃな説得をされてなぜか「一週間だけだぞ」といってOKしてしまいます。ありえねー! ありえねーからそれ! 別に「コーチをやらない」からバスケから逃げるわけでもなく別にその辺でチーム作ってもいいし自主的にやってもいいはずです。

しかもバスケ部の先輩が小学生と付き合ったなんていう事件が起こった時に小学校に出入りしてるところなんか見られたらと考えると恐怖で夜も眠れないはず……。およそ尋常な判断ではありません。次の日のあだ名はロリコン2号になるどころかバスケ部の名称がロリコン部とかロリコン愛好会(この使い方は合ってるのか?)に変わってしまいかねません。

普通ならどう考えても受けるはずのない「バスケ部のコーチになってくれ」という依頼ですが、「主人公がロリコンである」と仮定するとあら不思議、何の問題もありません。脅迫もバイト代も必要ありませんし、むしろお金を払ってもらってもいいぐらいです。極度のロリコンであれば、依頼を受けて合法的に、小学校の中に、継続的に侵入する権利を風評被害ごときで手放すとは思えません。

252Pの『まったく、小学生って最高だな。』という主人公のセリフを読んだ時には、「たしかに主人公は(そして作者は)ロリコンである」と確信しました。また、女の子五人に対する服装描写への傾倒は作者の頭を心配させます。小学生の服装(+メイド服やブルマ)をこんなに念入りに描写して大丈夫か……。続刊を重ねているところを見ると大丈夫なようです。

ロリコンの皮をかぶったスポ魂小説というような言い方もされてますがスポ魂要素が特に優れているとは思わなかったです。ルールが全く分からないこともあってかふーんと思いながら読みました。そんな感じで。

ロウきゅーぶ! (電撃文庫)

ロウきゅーぶ! (電撃文庫)