基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

最近読んで面白かった1巻漫画

最近いろいろ漫画読んでどれも面白かったのでちょっと紹介してみます。一巻で完結しているものと一巻しか出ていないものだけ。

『外天桜』石黒正数

外天楼 (KCデラックス)

外天楼 (KCデラックス)

初期短編集みたいなやつはこんなつまらない漫画読んだことがないと思ったぐらいひどかった石黒正数ですが、今やすごくうまい短編漫画を描く作家になってしまいました。すごいすごい。まあ初期短編集をひどいと思っているのは僕だけなのかもしれませんが。

一つ一つはばらばらの短編で最初は「全く別々の短篇集なのかな」と思いながら読むのですが実はすべてがひとつにまとまっていく(というほど綺麗ではないけど)感覚がお見事。あと女の子がとてもかわいいです。僕は漫画は女の子が可愛ければだいたい別になんでも許してしまう。

しかしどうもこの絵でシリアスをやられると拍子抜けしてしまうな。やりたいことはわかるのだけど、どうにも向いてないような気がする。

まあそんなことはどうでもよく『ネムルバカ』といいこの『外天桜』といい石黒正数の一巻完結ものはシンプルでとても素晴らしいので僕はとても好きです。石黒正数は僕にとって構成がうまい作家なのだ。だから一巻完結の方がよく見えるのかもしれない。

『冒険エレキテ島』鶴田謙二

冒険エレキテ島(1) (KCデラックス)

冒険エレキテ島(1) (KCデラックス)

生み、水着の美少女、胸がでかい、おんぼろ飛行機、そして幻の島。台詞よりも絵で魅せることを重視した漫画で、鶴田謙二好きにはたまらない。直接語られる設定はごくわずかだが読んでいるとわかるし、何より女の子が圧倒的に可愛い。なぜ鶴田謙二の描く女の子はこんなに可愛いのだろう。不思議だ。

女の子が飛行機にのっているときたらそれはもう最高である。鶴田謙二の描く飛行機はすごく伸び伸びして、自由に見える。それが女の子と組み合わさると、不思議な感動がある。飛行機乗りで冒険家の女の子とくればもうバイタリティに溢れかえっていて、健康的で良い。

欠点があるとしたら二巻が読めるのはいつだろうなというぐらいのもので、二巻を諦めればこれだけ素晴らしい漫画もない。

『25時のバカンス』市川春子

25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

まず圧倒的に綺麗で、ひとりだけ別の競技で戦っているようなそんな漫画である。3つの短編からなっていて表題作の25時のバカンスは圧巻の出来。白黒なのに光や色が感じ取れるようで不思議な感じがある。前作の『虫の歌』は何がなんだか僕にはよくわからなかったけど、これはストーリーがシンプルでわかりやすかった。とにかく表現が素晴らしいのでお勧めしたい。他の二編は正直あんまり印象に残ってないけど、でも綺麗だったよ。

そんな感じ。僕はもう長編漫画をじっくり読むような根気がなくなってきているので一巻でぎゅっと詰まっているものを好むようになってきた。短くまとまっている漫画があったらTwitterか何かで教えてもらえると助かります。