基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

効率的に資格をとる為のたったひとつの冴えたやりかた

資格勉強をしていて最強の資格勉強法を思いついたのでここに書いておこう。それは毎日コツコツと勉強することだ。おどろくべきことに毎日コツコツと勉強しているといずれ資格がとれるのだ。これは完璧な作戦だ、僕は天才だぜ。ただ毎日コツコツやることが死ぬほど難しいという点に目をつぶればな。そう、問題はいかにして勉強をするかではなく、いかにして毎日コツコツ勉強をするかなのである。しかしこれはほとんどの勉強法について書いてある本で見落とされていることなのだ(たぶん。読んだこと無いからわからん)。

どうすれば人は毎日コツコツ勉強をするのか? 答えは簡単で、「覚悟」の有無でしかない。受験勉強を「親に言われたから仕方なく」やっている人間と自分の未来の為に、行きたい大学があって勉強をしている人間とでは覚悟がまったく異なるのだ。どのような類の勉強をするにせよ、これからやることに対してどれだけの意味があるのかということへの確信が自分を毎日机に向かわせる原動力になるのである。たとえばこの勉強をやらなければ自分は10年後食えないかもしれない、ホームレスになるかもしれないという明確な危機感が持っている人間は言わずもがな、毎日勉強するだろう。

勉強という言葉に限定しているのでイメージが広がらないかもしれないが、コレはもう少し抽象的な話にすることも出来る。たとえば今25歳だが、どうしても定年まで働きたくない。45までにはもう働くのは趣味程度にとどめて、あとは自分の好きなことをしたいと切実に考えている人がいたとしたら、その人はあと20年でそうした生活に入れるような人生戦略を創りあげてこつこつと実践していかなくてはならない。そうしたときに最も重要なのが「行動すること、行動し続けること」であるのだ。

実をいうと人間を一瞬で動かしたいと思ったら利用できるのは「恐怖」なのだ。「先をこされるかもしれない」とか「死ぬかもしれない」という恐怖があった時に人は驚くほど行動力を発揮する。地震のときに人々がやたらと食料の買い占めに走ったのも同様に恐怖のせいである。ということに僕は気づいてから自分を動かすためにたびたび恐怖心を利用してきて実際に効果もあげているのだが……でも恐怖心に突き動かされるのって理屈はうまく思いつかないけどなんかヤダ。

まあ「どうやったら行動できるようになるのか」はそんなことがわかったらとても凄いことだからね。「こうしたらいい」なんて明快な方法は僕にはちょっと思いつかない。結局人はあんまり行動しないんだよね。自己啓発書を山ほど読んでいる人がいったいどれだけその中に書いてあることを実践したんだろう。自己啓発書なんか実践しないと意味が無い事ばっかりなのに実践しないし、そういう本はどうやったら行動を始める気力が湧いてきてくれるのかというのはなかなか教えてくれない。

たとえばよく「毎日5分で大丈夫!」みたいな一日ほんの少しの時間で英語が上達できますよ! という教材がある。これはもちろん僕が勝手に思いついたやつなのでほんとうにあるかどうかしはしらないが、似たようなのがある。で、人は一日5分なら大丈夫かと思って買うのだが、それは大いなる誤算なのである。なぜなら「やる気」というのはやりはじめれば勝手に出てくるものだからだ。だから意外と始めたら5分なんてあっという間で1時間ぐらいは簡単に勉強できてしまうものだが、最初に「やりはじめること」が難しいのだ。

行動力とは「行動をはじめる力」であって、「行動し続ける力」ではない。じゃあどうやったら行動する人間になれるのか、毎日こつこつと勉強する為にはどうしたらいいのか。といえばさっきもかいたようにまた難しい話だ。ひとつの方法は意識的に恐怖を煽ることだろう。たとえば社会人だったら後輩が入ってきて抜かれるかもしれないとか、学生で受験勉強だったら落ちたらクソみたいな高校・大学にいかないといけないかもしれないとか。しかしそんなことが出来る人は元からやってるか。

あとは自分なりの世界観を築きあげることだろう。自分が勉強しなかった未来を想像し、自分が勉強した場合の未来を想像するのである。10年後でも20年後でもいいのだが、きっとその2パターンだけでも大きく未来は変わっているはずだ。勉強なんてすぐに成果が出るわけでもなく、コツコツとやらないといけないのだから必死に「成果がでた未来」を見失わないようにしないといけない。あとほとんどの人は「コツコツやる」ということができていないようにみえるので、コツコツやることを習得しただけですごく大きなアドバンテージがあるものだと思う。

しかしそもそも行動する・継続するというのは言わずもがなだが結構たいへんなのだ。時間がとられて好きな事もできなくなっちゃうし。たとえばスポーツの練習でもそうなのだが、何度もできないことを繰り返す羽目になる。楽しくやることも無理ではないかもしれないが、上達・習熟の過程というのは代償を伴う。

だからまあなんでもかんでも行動するのがいいわけではない。無駄な努力というのもあるし。無駄な努力をし続けて「こんなに頑張っているのになんで評価されないんだ!」みたいなことをいう人がいるけどアホである。だから慎重に何のために行動するのか、何のためにコツコツとやるのか、この方法は前に進んでいるのかという自己検証は絶えず行なっていく必要があるだろう。

とりとめもなく書いてきたが僕自身コツコツ勉強なんて出来ない人間である。なのでこれは僕なりの「コツコツ勉強する為に試している方法のひとつ」ぐらいに思って欲しい。コツコツ勉強する覚悟を決めるために、それが素晴らしいものであると自己暗示を強烈にかけているのだ。でも嘘じゃあ無いよね。未来の自由を手に入れるためには、一時的な不自由を受け入れなくちゃいけないんだよ。