基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

遺伝子の差はどれだけの不平等を産んでいるのか──『ゲノムで社会の謎を解く 教育・所得格差から人種問題、国家の盛衰まで』

ゲノムで社会の謎を解く――教育・所得格差から人種問題、国家の盛衰まで作者: ダルトン・コンリー,ジェイソン・フレッチャー,松浦俊輔出版社/メーカー: 作品社発売日: 2018/01/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見る双子研究を筆頭に、遺伝子が我々の…

共感によって繋がった"悪の勢力"vs賄賂も脅迫も通用しない選りすぐりの"善の勢力"──『マルドゥック・アノニマス』

能力者同士の”勢力”間の争いを描いてきた『マルドゥック・アノニマス』もついに第三巻。一巻も二巻もドチャクソおもしろかったけれども、三巻はその遥か上をいく面白さだ。二巻ですでにギア・フルスロットルだと思っていたが、あれはまだまだ序の口であった…

森博嗣の傑作を見事にコミカライズした一冊──『赤目姫の潮解』

赤目姫の潮解 (バーズコミックス スペシャル)作者: 森博嗣,スズキユカ出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2018/03/24メディア: コミックこの商品を含むブログ (1件) を見る数ある森博嗣作品の中でも『赤目姫の潮解』は、イメージの奔流のような描写の…

最高の青春時間SFゲーム──『ライフ イズ ストレンジ』

ライフ イズ ストレンジ - PS4出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2016/03/03メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (16件) を見る本作の発売日は海外版は2015年、日本版は2016年で最新作というわけではないんだけれども、非常に完成度の高…

人類を救うため、ゲーマーが立ち上がる──『アルマダ』

SF

近日映画が公開されるスピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』、その原作である『ゲームウォーズ』の著者者であるアーネスト・クラインの第二作が本書『アルマダ(上・下)』である。アホみたいにゲーム・アニメネタが詰め込まれたオタクの夢のような小説だ…

免疫力を高めることで脳を健康に保つべし──『神経免疫学革命:脳医療の知られざる最前線』

神経免疫学革命:脳医療の知られざる最前線作者: ミハルシュワルツ,アナットロンドン,松井信彦出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/03/06メディア: 単行本この商品を含むブログを見る「免疫系と精神」という、まったく別物だと思われている二つについて、…

整然とした本棚も雑然とした本棚も素晴らしい──『絶景本棚』

絶景本棚作者: 本の雑誌編集部,中村規出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2018/02/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (6件) を見る本の雑誌で行われていた、ひとの家にお邪魔して本棚を拝見してこような連載が書籍化。本棚は人の頭の…

圧巻の情景を緻密な理屈で裏付けてゆく、ラリイ・ニーヴン傑作選──『無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン』

SF

無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン (ハヤカワ文庫SF)作者: ラリイ・ニーヴン,小隅黎,伊藤典夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/03/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る『リング・ワールド』などで知られるラリイ・ニーヴン…

ゲーム好きにはたまらんゲームSF傑作選──『スタートボタンを押してください』

SF

スタートボタンを押してください (ゲームSF傑作選) (創元SF文庫)作者: ケン・リュウ,桜坂洋,アンディ・ウィアー,アーネスト・クライン,ヒュー・ハウイー,コリイ・ドクトロウ,チャールズ・ユウ,ダニエル・H・ウィルソン,チャーリー・ジェーン・アンダース,ホ…

SFの醍醐味がつまったSFコミック短篇集──『無限大の日々』

無限大の日々作者: 八木ナガハル出版社/メーカー: 駒草出版発売日: 2018/02/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る著者八木ナガハルがコミケやコミティアで発表したオリジナルSF漫画を集めたこの一冊。SF物で一巻完結という時点で珍しい…

ランス10、第二部をクリアした人用の雑談記事

ランス10出版社/メーカー: アリスソフト発売日: 2018/02/23メディア: DVD-ROMこの商品を含むブログ (1件) を見るランス10を第二部までクリアした後、ちまちまと一部を回ってまだみていないイベントを潰したり食券イベを読み進めていたのだけど終わってしまっ…

どこまでもくだらない短編集──『超動く家にて 宮内悠介短編集』

SF

超動く家にて 宮内悠介短編集 (創元日本SF叢書)作者: 宮内悠介出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/02/21メディア: 単行本この商品を含むブログを見る宮内悠介というのは不思議な作家で書く作品書く作品別人が書いているんじゃないかと思うほど文体も…