基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2010-01-01から1年間の記事一覧

侵略! イカ娘を見ながらイカの勉強をする

イカ娘っていうアニメが最近やってるんですけど、これが大変面白いです。いや、つまんなかったり面白かったりするんですけど、基本イカ娘がかわいいのでそれで充分なのです。疲れたときにイカ娘が一生懸命にやって全部うらめに出てなんでこんなことになるで…

男子高校生の日常の面白さを伝えようとがんばったけど無理だった

男子高校生の日常っていう漫画がですねー、絵が超下手なんですけど面白いんですよーこれ。何カ月か前に読んで、めちゃくちゃ笑って(ギャグ漫画です)、でも面白さをうまく伝えられる気がしなくて何も書かなかったんですけど。今日三巻が発売されたのでちょ…

機龍警察

あらすじ(文庫裏より引用) 大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接せんとうへいき体系・機甲兵装。『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その登場要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼ら…

貨幣進化論―「成長なき時代」の通貨システム (新潮選書)

貨幣が生まれた4000年前から、現在の貨幣に至るまでの流れをざっくり解説した経済史としても非常に面白かったですけど、「これからの貨幣の話をしよう」的な面白さもあって満足です。あんまり色々なことを一気に説明するので読みづらかったですけど、全部説…

エントロピーがわかる

読了。最近は講談社ブルーバックスの本を読むことにハマっています。ジャンル的には、科学入門新書みたいな感じなんでしょうか。色が濃いシリーズなので、読む本読む本内容が新しくて、つまり面白いです。特色がこう、強く押し出されていると読む楽しみが増…

神様の伴走者 手塚番13+2

手塚番だった13人+手塚治虫に非常に近しかった人間2人へのインタビュー集。漫画の神様と呼ばれる手塚治虫の編集者は、「手塚番」と呼ばれていたそうです。なぜ「番」などと呼ばれるのかと言えば、通常考えられないほど大量の雑誌に連載を持っていた手塚治虫…

村上春樹の短編小説の書き方

小説を書きたい だが何から始めればいいんだ? | ツンダオワタ情報こういう疑問はよく耳にしますし、耳にするから多くの人が望んでいるのか、「小説の書き方」なんて言う本は、もう本当にいっぱい出ていますよね。本当にいっぱい出ている中から、自分の好き…

進撃の巨人

口コミで売れている、といって評判になってからもう随分経った今頃になって読んだわけですが、やっぱり大変面白かったです。人類は巨人に殲滅され、わずかに生き残った人類が生活拠点の周りに高さ50メートルの壁を張り巡らせることによって(巨人の身長は…

「つながり」を突き止めろ 入門!ネットワーク・サービス (光文社新書)

「つながり」「ネットワーク」といった単語から、ツイッターやらインターネット関係の分析をした一冊なのかな、と思っていたのですが予想は外れ。本書でいうネットワークとは単純にインターネットに限定されるものではなく、「物と物」全ての関係性を表して…

ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命

日本にいると、ウェブであまり世界を感じる時って、ないんですよね。僕だって日本語のサイトしか見ませんし、たまに動画サイトや日本の翻訳サイトで紹介される海外の面白記事を読むぐらいで、せっかく自由に海外の情報へとアクセスできるのに、意識しないう…

インシテミル

二日後には映画が公開される『インシテミル』ですが、原作も文句なしに面白かったです。映画化もされるぐらいなので著者は最近ミステリィ業界ではかなりの成長株、米澤穂信先生。文章にもキャラにも特筆するものがあるわけでもないですが(読みやすいけど)…

Facebookに登録しようとしたら「実名を入れろ」とか言われてびびったという話

びびったーいやびびった。サービス登録時に、会員登録とかじゃなくてふっつーに実名を入れろといわれるのにびびりました。最近強制的に流行らされた感のあるこのフェイスブック、突然招待がメールボックスに飛び込んできたので、登録しようとおもったらいき…

わたしを離さないで

話題になったのは大分前で、ひどく今更という気もするけれど。カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を読みました。これが大変面白かった。僕はいつもいつも面白かったというのでどれぐらい面白かったのか伝わらないと思うので具体的にたとえ話を用いて…

具体的なディティールが人に想像力を喚起させる

今日駅で僕が、ぼんやりと電車を待って立っていたら、「こいつぁカモだぜ!!」とカモレーダーが反応したのか、よれよれの服を着たじーさんが近寄ってきて、「○○駅まで行きたいんだが、200円程貸してくれないですかね〜〜」みたいなことを言ってきた。貸して…

もしリアルパンクロッカーが仏門に入ったら

もしリアルパンクロッカーが仏門に入ったら作者: 架神恭介,おぐし篤出版社/メーカー: イカロス出版発売日: 2010/10/08メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 401回この商品を含むブログ (29件) を見るこの表紙を見れば、この本がいったいどういう本なのか少し…

死刑絶対肯定論―無期懲役囚の主張 (新潮新書)

二人の人間を計画的に殺し、無期懲役囚として服役中の人間が、こうやって本を出版できることにまず驚いたのですが、本書の内容はそれ以外にも驚くことばかり。刑務所には一生縁がないままでいたいと思うわけですが、一生行かないとなるとそこはもうファンタ…

生命と偶有性

初めて茂木健一郎先生の著作を読んだ。茂木せんせーは『生命と偶有性』、生きることとは偶然の中にいることである、だからこそ私たちは偶然の結果を受け入れて、対峙し、対決していかなければいけないということを本書ではメッセージとして伝えているようだ…

文学部唯野教授

何年かぶりに読み返したら、大変おもしろかった。明らかに前よんだときよりも、面白く読めて、また同時に前はわからなかったことがよくわかった。こういう、自分の成長あるいはプラス方面ではなくマイナス方面への成長かもしれないですけど、そういう変化を…

不動カリンは一切動ぜず

あらすじ。(Amazon.co.jp: 不動カリンは一切動ぜず (ハヤカワ文庫JA): 森田季節: 本より) すべての子どもたちが人工授精で誕生し、掌にノードを埋め込まれて生活する時代。人々はノードを介して情報や思念を交換する。中2の少女、不動火輪と滝口兎譚は授業…

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

1997年から2009年にかけての、村上春樹インタビュー集。これはもう、大変に面白かった。ページをめくりながら、残りページが減っていくのが悲しくてしょうがなかった。どんなことにそんなにひきつけられるのかわからないけれども、とにかく理屈抜きに僕は村…

これもまた過ぎ去る──『驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!』

いやいやこれは大変面白かった。読み終わった時にはその長い旅の終わりに思わず涙が出てしまったぐらい。とりあえず今年読んだ中ではかなりベストに近い位置にいる面白さです。笑いあり、涙あり、ラブストーリーあり、雑学が増え、さらには知的探求の冒険譚…

難民探偵

著・西尾維新。言わずと知れた戯言シリーズ化物語シリーズを売りに売りまくったベストセラー作家。難民探偵はそのベストセラー作家が出したハードカバーであり特にファンタジーな要素もない、ミステリィらしいミステリィだったが・・・一言で言ってしまえばなか…

驚異の百科事典男を読んでいる途中経過・雑学メモ

『驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!』という本を読んでいます。だいたい700P中の500Pまで読みました。ブリタニカ百科事典という、アメリカにおける百科事典の代表格的存在を、AからZまで読みとおすという試みです。これがもうめちゃくちゃ…

われら銀河をググるべきや―テキスト化される世界の読み方

小説家の新城カズマ著。タイトルから内容がまったく想像できなかったのでどうなることかと思いきや、面白かったです。グーグル論、というよりかはグーグルによるグーグルブックサーチ、世界中の本をネットに収納してアクセスできるようにしてやるぜぐははと…

十三人の刺客を見たよ

昨日公開? レイトショーでいったせいかお客さんは20人ぐらい。あらすじ 弘化元年九月明石藩江戸家老間宮図書が老中土井大炊頭の門前で割腹し果てた。間宮の死は藩主松平左兵衛斉韶の暴君ぶりを訴えていた。斉韶は将軍家慶の弟君、この事件は時の幕閣を動揺…

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

著・水村美苗 話題沸騰した本書。たしか、いたるところで本書を肴に議論が起こっていたような気がする。そして本書における水村美苗氏もそうだし、本書に対する熱い反論『日本語は亡びない』という本が同じ筑摩書房から出版されることなども含めて、日本人は…

僕のエア

『ネガティブハッピーチェーンソーエッジ』『NHKへようこそ』の滝本竜彦氏の新作、とはいっても初出は2004年。大変面白かったです。この滝本竜彦さんというのは、対して作品数を出していないにも関わらずネットでは多々話題になる作家さんで、ネガティブ〜し…

幻の国を売った詐欺師

現代(2010年)において存在しない国を売ろうと思ってもどだい無理な話だが1800年代、19世紀のころはそうではなかった。そうではなかったといっても途方もないほどの努力と設定構築と計算が必要なのは言うまでもないが、今のように飛行機が存在しない世界で…

境界線上のホライゾンで僕が面白かったところ

こっからは僕が読んでて面白いなー凄いなーと思ったところをあんまりネタバレしないようにちょっとだけ書いて行きます。たぶんもう一回ぐらいエントリを書くはず。 1.歴史上の人物が入り乱れる 歴史を再現するとはいっても、当然過去とは違うわけであって何…

境界線上のホライゾンのあらすじ

『終わりのクロニクル』などで知られる川上稔さんの『境界線上のホライゾン』の一巻を今更、読みましたらこれがまた非常に面白い。もうめちゃくちゃ面白いと言ってもいい。ただやっぱり分厚い。分厚すぎる。一巻の上巻があとがき含めて543P。下巻が771Pで余…