2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧
最近いろいろ漫画読んでどれも面白かったのでちょっと紹介してみます。一巻で完結しているものと一巻しか出ていないものだけ。『外天桜』石黒正数外天楼 (KCデラックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/21メディア: コミック購入: 34…
わざわざオススメする必要はまったくないだろうけれど、面白かった。彼の妻が『弱さも正面から取り上げてほしいと言われた』と語るように、破天荒で人間性としてはとても尊敬できない部分も多い。特に周りの人間に対して躁鬱のように罵倒したり、かと思えば…
富野由悠季監督が書いた映像論。これが面白い。基本的にコンテの演出論として、アニメーターに向けて書かれているのですが、ただの視聴者でも充分に楽しめると思います。それだけではなく、「物語」を作ることを志している人にも有用な内容になっている。僕…
本書は500ページを超えていて膨大だがその骨子はシンプルですぐに説明ができる。現実はひどく不完全で、ゲームは現実よりよほど完全で楽しい。 だから我々は「ゲーム」を「現実」に活かすことで「現実」をより完全な、楽しい、幸せな状態へとハッキングす…
預言者ピッピは地下沢中也氏によって書かれた漫画。1巻が出たのは4年前であり、それ以降何の音沙汰もなくなっていたので二巻の発売は(僕の中で)永遠にやってこないのではないかと思われていた。このたび帯に「奇跡の続刊」とあるように、読者の側からす…
素人にもわかりやすくエネルギーとはなんなのかといったことを一から教えてもらえるので、興味があるけど知識はない……という人にオススメしたい一冊。原発があんなことになってしまって、これから考えるべきことはよりどりみどりだがまずはエネルギー問題を…
『となりのトトロ』は思わぬ副産物も生みました。ぬいぐるみが大ヒットしたのです。いま「思わぬ」といいましたが、実際、このぬいぐるみは映画の公開から二年もたってから商品化されたものでした。映画製作者サイドがあらかじめ興行との相乗効果をねらって…
ジブリでプロデューサーをやっている鈴木敏夫さんの本。そこらじゅう、色々な媒体で書かれた文章を一冊に編集しなおした本。全部書きおろしもしくは語りおろしかと思ってわくわくして読み始めたら、過去の文章ばかりですわ失敗かと思ったが、面白すぎてどう…
今を去ること五億四三〇〇万年前、今日見られる主要な動物グループのすべてが、いっせいに硬い殻を進化させ、それぞれ特有の形態を持つにいたった。しかもそれは、地史的にみれば一瞬に等しい期間で起こった。これこそ、動物進化におけるビッグバン、史上も…
原子力事業、原子核研究所勤務を経て有志で集まった原子力資料情報室の設立に参加し、人生の大半を通して原子力にかかわってきた高木さんの自伝のようなものが、本書です。内容をまったく知らずに読み始めたので、はじめは「市民科学者というのは、市民一人…
奈須きのこ新刊。といっても文章量としては極僅かで、普通に読んだら1時間もかからずに読み終えてしまう。文章は読んだ時のイメージを重視して書かれているように思える。朗読CDと同梱で売られており、朗読ありきの物語だからだ。奈須きのこはこんな綺麗な…
『これはペンです』という不思議なタイトルは小説家の円城塔先生の新刊。『これはペンです』と『良い夜を持っている』の中編二つで構成されていて、前者は芥川賞の候補にもなっている。円城塔といえば何を言っているのかわけがわからない作品を書くことで有…
思えばネットの情報をどのようにして集めるのか、といった本はあまり見たことが無いですが、本書はそのような一冊です。いちお、僕もニュースサイトのようなものをやっているので読んでみたのですがこれがなかなか為になる。ま、基本的には入門書なので、RSS…
デザインとは何なのかといった基本的なところが本書を読んでようやく腑に落ちた。たとえば本書では何度も出てくるTwitterのアイコンの話。 このアイコン、結構自分の好きなキャラクタ、自分のうちの犬なんかにしている人が多いと思います。が、たとえ軽い気…
いやはやタイトルでひいてしまうかもしれないが、これがめっぽう面白い。少しでも興味が持てるのであれば読んで損はないでしょう。タイトルから想像する限りでは、アフリカとかの奥地にある原始人みたいな特殊な習慣を持った部落をまわって面白おかしく紹介…
円城塔先生の新作。芥川賞を賛否両論の末惜しくも逃した「これはペンです」と「良い夜を持っている」の中編を二つ収録している。正直芥川賞がどうとかはどうでもいい、凄い本だった。文章がキレているのはいつも通りだが、久しぶりに円城塔先生が普通のそこ…