基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

江戸の卵は1個400円! モノの値段で知る江戸の暮らし

『ちょっと江戸まで』という少女漫画が面白かったのでついつい江戸の事が知りたくなってしまった。でも良い本だった。最近新書を読もうと思って、目次を読んでも全部くだらなく思えてしまう病気にかかっていたので、面白い新書に出会えてよかった。こういう…

天冥の標Ⅳ: 機械じかけの子息たち

3日か4日前に読み終えてから、この本についてブログに書くとして、いったいどのようにして書けばいいのかをぼんやりと考えていたが、先程結論が出たのでこうやって書き始めている。つまりはそれは「○○ということだ」とひと言でまとめてしまうようなことはし…

天獄と地国

その世界において、頭上には岩盤が、そして足元には天空が広がっていた。天に存在する岩盤の上には、人工の建物が岩盤と巧妙な手法で滑らかに結合されている。それは洗練された技術の結果というよりかは、あくまでも膨大な時間と忍耐力を背景にしたものだっ…

斬り介とジョニー四百九十九人斬り

『斬り介とジョニー四百九十九人斬り』タイトルのまんま。斬り介とジョニーが四百九十九の盗賊をひたすらたたっきってくだけ。それもバガボンドのようなリアリティのある斬り合いではなく、ただただ爽快に斬っている絵を見せる為だけにリズミカルにリアリテ…

マルドゥック・フラグメンツ

今回はまとまった内容ではなく、思ったことを単純に書いていきましょう。フラグメンツということもありますので。本書はマルドゥック・スクランブルシリーズ初の短編集。シリーズとしてはマルドゥック・スクランブルが三巻、過去編にあたるマルドゥック・ヴ…

デス博士の島その他の物語

この『デス博士の島その他の物語』はとても複雑な構造を持っていて、何重にもルートは枝分かれし出口も無数に存在している。たとえるならばダンジョンか。読み終えた時のあやふや感は不思議の国のアリスのような感覚だからちょっと違うかもしれない。何より…

子供の科学 2011年 06月号

ここ半年ぐらい購読していたが全て面白かった。徹底して子供向けにわかりやすく書かれているが、技術の集積である。伝えたいメッセージも明快でわかりやすい。この雑誌を読んで育つ子供がいるというだけで、日本の未来に希望が持てるぐらい。投稿してくる小…

「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代

正直くだらない本だけど言っていることには最終的に頷いてしまうそんな本。しかし同じことを20回ぐらい何度も何度も「すでに述べたことだが」と繰り返して言うので、きっとこの著者は読者を凄まじい馬鹿だと勘違いしているのかもしくはそんなに重要な事を言…

思考と行動における言語

本書の目的は、読者の前に、われわれが話し手または聞き手として言語的コミュニケーションの機構を使い、またはそれに使われている形の幾つかを示そうとしたものである。こうした機構をいかにあつかうことを望むか、それは読者の選択次第である。 僕が今まで…

ブログを長文で書く為に

断定(「かれは立派な少年である」、「それは美しい礼拝であった」、「野球は健康によいスポーツだ」、「彼女はウンザリするような人間だ」)は、前もって観察したたくさんの事実を要約しての結論である。よく見る例だが、学生たちは要求された長さの論文を書…

笑いとユーモア

これは良い本だなあ。たまたま古本屋をのぞいたら、あったので買ってみましたが、今だとAmazonで中古本がいくつか出ているだけのようです。1986年発行。どんな時に笑うのか、笑いって何なのか、ということにはずっと興味があって、そこから手を伸ばしてみた…

音楽の在りて

萩尾望都先生の短編集。ほとんどの作品は78年から79年に書けて書かれた短編で、一番新しいものでも1991年。これ程までに昔の作品が今まで単行本化されるには、基本的に需要が無かったと考えるほかない、たぶん。そんなに面白くなかったのかもしれない、なん…

竜の学校は山の上 九井諒子作品集

まんが。えがよいですね。構図もとてもよい。漫画の短編集は結構好きで、よく買ってしまいます。漫画に関しては短い作品が好きです。出来れば一冊でまとまっていてほしいし、長くても5巻ぐらいかな……。それ以上の作品になると、そんなに買えないし、連載が続…

かぜの科学―もっとも身近な病の生態

これは面白いポイントがいっぱいあって、良い本でした。何しろいつも読む時は、良いな〜と思ったところはページの下側の端を折るのですが、今みると20か所ぐらい折ってある(笑)。その分多すぎて、一つ一つ紹介するわけにもいかないので特に面白かったところ…