基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

科学的とはどういう意味か

小説をたくさん書いていらっしゃる森博嗣先生の新書。読んでいて「僕は、バカだ」と強く感じずにはいられなかった。 あまりにも物事を「知ろうとしなさすぎた」。また「科学的」でなかった。強く反省することになった。科学的である為に必要な最初の事は「わ…

1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方

最初本屋でこの本を見つけた時は「またこの世界にクソみたいな本が一冊産み落とされてしまった」と悲しい気分になるぐらい僕はこういう「時間管理系」というか「ビジネス書みたいなもの」が嫌い。なのですが著者を見たら「岩田健太郎」。『予防接種は「効く…

2100年、人口3分の1の日本

驚いた。2100年には日本の人口は4000万人になってしまう。2100年はまだ遠い未来かもしれないが、2050年には人口が9千万人になってしまうと予測されている。こちらは近い分より正確な未来だろう。日本から約3000万人も人が減ってしまう計算になる。面倒くさい…

ルバイヤート

オマル・ハイヤームという方が書いた詩集。詩集を読むのはこれが初めて。今までは詩集といったものを積極的に敬遠してきた。短い文章って、読んでもなんにも記憶に残らないと思っていたからだ。ふーん、で終わってしまう事が多い。というか、そもそも、読ん…

生物学的文明論

人間による環境破壊が深刻なのはみなさんご存じのとおりだ。木を切って森を消し去ったり、土を持っていって地形を変えてみたり、魚をとりまくってみたり、汚水を海に流してみたり。環境は凄い勢いで変貌している。そもそも人間が環境を変化させることによっ…

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論

説明するまでもないことだけれど、本書はジョジョの奇妙な冒険の作者の荒木飛呂彦先生のホラー映画論だ。映画論自体も眼の付けどころが違うし、面白いものだが、それよりもあの「ジョジョ」を生み出している源泉は何なのか、ジョジョを描けるような人間はい…

さよなら、愛しい人

新しく出た村上春樹訳の『さよなら、愛しい人』を読んだ。むかし名作と名高い『長いお別れ』を読んで、まったくピンとこなかったのだけど、今回村上春樹訳でこの作品を読んで、かなりの衝撃を受けた。既存の訳で読んだ時の印象と、ぜんっぜん違うんですよね…

ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略

言っている事は非常に単純なことなのにこの本は446ページもある。まったく同じことを手を変え品を変え説明し続けるので正直半分も読んでない。凄いなと思うのは具体例の多さと、膨大な知識量からくる話題の豊富さで、面白かったけど別にいらなかった。もう誰…

働かないアリに意義がある

「働きアリ」と名付けられていかにも働きそうなイメージのあるアリの中にも、実はまったく働かないアリがいる事は結構有名な事なのですでに知っていた。その理由も、全員がエサを求めに行くと短期的な効率は上昇するものの長期的な視野で見た時に、状況が変…

ニューロマンサー

『ねじまき少女』の帯かなんかに「ニューロマンサー以来の衝撃!」って書いてあって、ニューロマンサー読んだことないから意味不明だったんです。で、ねじまき少女とっても面白かったのでこのニューロマンサーも読んでみました。何が「以来の衝撃」なのかよ…

情報社会のいま ―あたらしい智民たちへ

なんだかよくわかんない部分も多かったが、題名の通り情報社会の現在を把握する本として面白かった。ただ副題に智民たちへ、と入っているように、わっけわかんない造語をふんだんに使うスタイルには最後まで馴染めないまま終わった。智業化、智民化、智場化…

知的生産の技術

読む前は知らなかったのだがどうやら、結構1969年から読み継がれてきている本らしい。話題があまりにも古いので途中で発行日を確認したら1969年でびっくりした。内容は知的生産(既存の情報を組み合わせて新しい今までなかった情報を生み出す)為に必要な諸動…

ねじまき少女

圧倒的。何もかも素晴らしい。今年のベストはもう決まったも同然だ。これ以上の作品が出てくるっていうんだったら、僕はもっと本が、というよりかは、小説の事を好きにならざるを得ない。この『ねじまき少女』はヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/キャンベ…