基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

がまんできない人のための 真の忍耐力養成ドリル

これはなかなか素晴らしい本だ。だいたいのことは正しく忍耐を発揮することで達成されるという考え方にまったくその通りだと頷いてしまった。痩せたければ食べなきゃいいのだし良い大学に入りたければしの後の言わずに勉強を人よりも頑張ればいいのだ。「忍…

ガープの世界

人はどのようなルートをたどればこのジョン・アーヴィングが書いた『ガープの世界』という本にたどり着くのだろう。出版されて二十年以上が経過した今、この本に辿り着く為にはいくつかの幸運な偶然が必要だろう。なぜこんな事を書くのかというと、この小説…

教養としてのゲーム史

「教養」の部分には頭の上にはてなまーくがぽんぽんと出てきてしまう感じで意味がよくわからなかったが「ゲーム史」の部分はかなり面白かった。ただ語り尽くせているとはとても思えないのでぜひ第二弾を! と思った。たしかニコニコ動画なんかでもゲームハー…

魔法科高校の劣等生

すごい面白い。「魔法がある世界は世界はこう変わる」という設定も結構盛り込まれていて、それ以上に作品の本質的なところがとてもSF的だと感じる。ライトノベルは今でも10冊に1冊ぐらいの割合で読むし、好きだけれども、発売日に本屋にわくわくしながら…

上を向いて歩こうはなぜスキヤキになったか

坂本九の名曲「上を向いて歩こう」がなぜかアメリカでは「スキヤキ」というタイトルで発売された。これは、謎である。普通スキヤキにはならないだろう。だが、昨日『村上ラヂオ』を読んでいて、ついに「なぜ上を向いて歩こうがスキヤキに変更されたのか」に…

村上ラヂオ

さいきん村上ラヂオ2が出た。1が出たのはもう10年も前のことだ。女性向け雑誌ananに連載されたこの村上春樹の短いエッセイはごく日常的なたわいもないことをつづったものになっている。村上春樹がみて、感じた世界(文字通り世界だ、村上春樹は世界中を…

なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記

何の映画で詳しいシーンの詳細を忘れてしまったが、ある人間が事故にあって死ぬんだか重傷を負う場面から、家を出るその瞬間まで逆回しで撮った場面があった。家を出てその後悲惨な目に会うその人間は道を歩いている時に少し立ち止まったり、忘れ物をして家…

響きの科学

当然ながらこの本の良い部分はすべてわたしの手柄であり、悪い部分は誰かのせいにしたい。できれば、何キロも離れたところに住む、いけ好かないやつのせいに。しかしあいにく、こんなふるまいをすると非難されるだろうから、大勢の方々の力を借りたと正々堂…

友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学

気に入らない点はいくつかある。 一冊の本として人間の共同体でのコミュニケーションを語り、人間のつながりを生むものとして現代でも行われるスキンシップ行動のルーツを求め、「進化」という観点から人類の起源を探り、さらには「宗教・文化」とは何か、な…