基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2024年に読んでおもしろかった本を一気に紹介する

今年(2024年)おもしろかった本を一気に紹介していこうかと。今年は特に8月以降はバタバタしていてあまりブログが更新できなかったのが心残りだけれども、それはそれとして良い本がSFでもノンフィクションでもたくさん刊行された年だった。年末年始も寒くな…

《三体》の劉慈欣による、現時点での最新作を含む、最新&傑作短篇集──『時間移民』

時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ作者:劉 慈欣早川書房Amazonこの『時間移民』は、『円』に続く劉慈欣のSF短篇集だ(早川書房から刊行のものとしては)。収録作は13篇で、90年代に書かれた作品から、2018年発表の現時点では最新作となる短篇まで幅広くおさめられてい…

傑作漫画がついに完結したので、そのSF的な魅力と共に振り返る──『宝石の国』

宝石の国(13) (アフタヌーンコミックス)作者:市川春子講談社Amazon先日『宝石の国』が全13巻でついに完結した。もともと『虫と歌』や『25時のバカンス』といった短篇集で、SF・ファンタジー短篇の名手として知られていた市川春子の長篇だ〜とわくわくと…

脳が監視される時代に向けて、何ができるのか──『ニューロテクノロジー: 脳の監視・操作と人類の未来』

ニューロテクノロジー: 脳の監視・操作と人類の未来作者:ニタ・A・ファラハニー河出書房新社Amazonニューロテクノロジーの実用化が現実のものとなりつつある。これは脳神経系の機能を拡張したり強化したり理解することを目的とした技術分野で、脳に電極をつ…