ハヤカワ文庫補完計画全レビュー
復讐者たち〔新版〕 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: マイケル・バー?ゾウハー,広瀬順弘出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログを見る女児や乳児を含む実に600万人のユダヤ人がナチス・ドイツに残酷に殺され…
双生児(上) (ハヤカワ文庫FT)作者: クリストファー・プリースト,古沢嘉通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る双生児(下) (ハヤカワ文庫FT)作者: クリストファー・プリースト,古沢嘉通出版社/メーカ…
海外SFハンドブック (ハヤカワ文庫SF)作者: 早川書房編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る火星の人、ミエヴィルなど最近名を馳せてきた海外SF作家を新たに網羅し長谷敏司、藤井太洋両氏の…
大日本帝国の興亡〔新版〕1:暁のZ作戦 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: ジョン・トーランド,John Toland,毎日新聞社出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/06/04メディア: 文庫この商品を含むブログを見る全5巻にわたって太平洋戦争の発端から結…
来訪者〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ロアルド・ダール,山?若菜,田口俊樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/07/08メディア: 文庫この商品を含むブログを見るロアルド・ダール作品はひとつも読んだことがない。一番有名なのはティム・バート…
短編連作の安楽椅子探偵物の中でも傑作と名高い作品。安楽椅子探偵物とはいったいどのようなものをさすのかといえば、安楽椅子に座ったまま事件のあらましを聞いて幾つか質問をしただけで理屈をこねくりあげたちまち事件の真相に至ってしまう、つまるところ…
不思議な読み味を残す短篇集。ざらざらとしてはいるものの心地よい味が長く残る感じ。冬が終わりかけのロシアのような。解説によれば本書は1998年及び2993年のハヤカワ・ミステリの復刊希望アンケートで二度にわたって票をいちばん集めたらしい。それほどま…
本書『歌おう、感電するほどの喜びを!』は新版となってかつて文庫で二分冊されていたものの合本版になる。『タイム・シップ』が上下にわかれいたのを合本版にしたように、出来る限り一冊で売りたい要望があるのは確かだろう。しかしこの本については文庫に…
もともと上下巻で発刊されていたものを今回一巻本に。そのおかげもあって700ページの大著になってしまわれたけれども、どうなんでしょう。僕としては1000ページ超えとかでない限りは、一巻にまとまっていた方が嬉しいけれども、じっくり時間をかけて読むと薄…
ダニエル・キイスといえば有名作の『アルジャーノンに花束を』と本書『24人のビリー・ミリガン』を思い浮かべる人が多いのではないか。24人のビリー・ミリガン〔新版〕上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: ダニエル・キイス,堀内静子出版社/メーカー: …
ハヤカワ・ミステリ文庫から出ているし、表題作はミステリマガジンのオールタイム・ベスト短編部門の第二位をとっているぐらいなのでミステリ短編集と呼称したほうがいいのだろう。が、殆どの作品は別段謎を解くわけでもなくむし殺人などの事象はジレンマが…
『鋼鉄都市』について書いた記事で「まあアイディアは古びているけど演出は良いしなかなかおもしろい」なんて偉そうに書いてしまったことを謝りたくなる。もちろんその言葉に嘘はないが、続編でもある本書『はだかの太陽』は鋼鉄都市をはるかに飛び越えて面…
ハヤカワ文庫補完計画というのが現在早川書房70周年を記念して行われている。で、その一環としてこの『鋼鉄都市』の続編である『はだかの太陽』が復刊されることになったのだが、僕は現在ハヤカワ文庫補完計画全レビューを行っているところだ。鋼鉄都市はハ…
パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 (ハヤカワ文庫SF)作者: フィリップ・K・ディック,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1984/12/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (40件) を見るよく構成された悪夢のような本だ。…
伝道の書に捧げる薔薇 (ハヤカワ文庫 SF 215)作者: ロジャーゼラズニイ,浅倉久志,峯岸久出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/11/13メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (13件) を見るこれが初めてのゼラズニイだったりする。短篇…
クローム襲撃 (ハヤカワ文庫SF)作者: ウィリアム・ギブスン,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1987/05メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 94回この商品を含むブログ (58件) を見るSFは今やあらゆるジャンルに拡散し、むしろ今となっては現実そのも…
シャーロック・ホームズの冒険 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ト 1-12)作者: アーサー・コナン・ドイル,大久保康雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/04メディア: 新書この商品を含むブログを見るシャーロック・ホームズの冒険 下 (ハヤカワ・ミステリ文…
特にノンフィクションジャンルにおいては名著と呼ばれるものは何度もの改訂、版を重ねることもあって都度都度序文や時代に合わせた注の追加が行われることになる。積み重ねられた序文の一つ一つはその本が名著であることの証となるだろう。本書もそうした名…
本書死者の代弁者(エンダーのゲームの続編)をエンダーのゲームを読みながらも僕は読んでいないのだがそこには明確な理由が存在していた。別にそんなたいしたもんじゃないが、「だって、エンダーのゲームが面白かったのはあの状況があったからこそで、続編…
ハヤカワ文庫通巻2000作品。ハヤカワ文庫補完計画の一貫で国書刊行会からポーランド語からの訳で(従来の英語からの重訳でなく)出たものの文庫化となった。移動させるにはなかなか面倒もあっただろうけれど、こうやってきちんと文庫の形で読めるのがあ…
ファイト・クラブといえばやはり映画の印象が強い人が多いのではないだろうか。僕の場合はちょっと違っていて、リアルタイムで映画を観たわけではなく、「ファイト・クラブにドはまりしたボンクラたちの熱い映画評」がスゴイ作品だという認識が強い。なぜか…
七〇周年を記念したハヤカワ文庫補完計画の第一弾。久しぶりの再読となるがいまなお鮮明な作品である。最後は思わず泣いたよ。そこに至るまでの過程も小説を読むことそれ自体の純粋な驚きに満ち溢れており、この快感と感覚の一体感は文字以外ではなかなか表…