ライトノベル
絵VOFANに講談社からの西尾維新新シリーズ、しかも西尾維新初の電子書籍配信と紙の書籍同日発売、それにくわえて西尾維新の前作である続・終物語に本書のプロローグがついてきたとなれば、「ああ、講談社は第二の物語シリーズを求めているのだなあ、うりうり…
普段こうしたシリーズ物の一冊はシリーズ完結した時に総評としてあげるのが常なのですが、このシリーズは最初から一巻ごとに感想をあげているので今回も一応書いておきます。とはいえ完全に続き物の中の一冊であることもあり、未読の方は読まないでしょうけ…
ゆるふわな絵柄を身にまとい、起こる事件はどれも超常現象、超常テクノロジーに支えられめちゃくちゃな事態に発展し、語り手である少女は翻弄される。ただしあらゆる要素が軽い、ユーモアあふれる文体に包まれている。文体と絵柄によりかわいく、ゆるく包ん…
面白い特集だった。普段は買わない雑誌でも特集が気になるとつい買ってしまうね。メインの一つとして取り上げられている魔法科高校の劣等生をWeb版から読んでいたこともある。いくつか面白かったところをピックアップして、雑記みたいな感じで思ったことでも…
どうしてか死ぬほど面白い物語を書く作家に限ってやたらと書くのが遅かったり出なかったり完結しなかったりする。秋山瑞人はそうした要素をすべて兼ね揃えている作家の一人だ。原作付きの『E.G.コンバット』で1992年にデビューして以来20年以上のキャ…
『ビスケット・フランケンシュタイン』は2008年に文庫で出ていた作品の復刻版、完全版にあたる。長らく絶版になっていたとかで今回初めて読んだが、こうやって過去の名作が蘇ってくるのはいいことですね。文庫版については既にKindle化されているので現状手…
・この記事は一部をのぞいて以下の10文字を禁止した状態によって書かれています。 「せ」「た」「つ」「て」「の」「ほ」「む」「り」「る」「わ」 ・この記事は西尾維新さんの『りぽぐら!』のレビューになります。 ・りぽぐら!が文字数を制限して書かれて…
どういうものについて「実験小説」といえばいいのか、いまいちわからないのだが本書は100人に聞いたら100人が実験小説と答えるであろうまごうことなき実験小説だ。何しろ200ページを超える本なのに短い短編が3つしか入っていない。どうやってページ数を…
相変わらず長い。延々と主人公が考え続けるのでかったるい部分も多いのだが、それでも清く正しく能力バトルをしていてかったるさを差し引いても現状面白い。魔法少女同士が凄惨に殺し合い魔女というキーワードが飛び交いまるで魔法少女まどか☆マギカをそのま…
〈小市民〉シリーズとは、米澤穂信さんによって書かれた春期限定いちごタルト事件、夏期限定トロピカルパフェ事件、秋期限定栗きんとん事件 (上)(下)を対象とした名称。いつのまにかKindle化していたので読んだ。最近こうやって、いつか読もうと思いなが…
ぐあー最高に素晴らしい物語だった。終わった後の余韻も冷めやらずすぐさまこれを書いている。『WORLD END ECONOMiCA』は狼と香辛料などで知られる支倉凍砂氏シナリオによるサークルSpicy Tailsによる同人ゲーム(だけどAmazonで買える)で、月を舞台にした…
かつてマクロスの河森正治監督はインタビューの中で異質なもの同士を掛け合わせることで、未知のものが生まれていくと語った。⇒空を「青以外」で塗らせるのは意外に難しい:日経ビジネスオンライン また有名な『アイデアのつくり方』という本ではアイデア作…
これは予想外の出会い。日本の30歳ニートが民間軍事会社に入ってその才能を開花させるという一文ぐらいの情報は知っていてどこかのタイミングで読みたいと思っていた。いっぽう、それは飛び道具すぎないか? というのと主人公が強い系のライトノベルの流れ…
見たこともない風景、考えたこともない状況、加速度的にスケールアップしていく物語の規模、まったく想像の埒外にあるものの、現実に存在するルールにはのっとっている破天荒なアイディアの数々。全十巻の『羽月莉音の帝国』がみせてくれたのは、そうした『…
『BEATLESS』を読んだ。円環少女やあなたのための物語といった、ライトノベルとSF、ジャンルを超えて活躍している長谷敏司さんの最新作だ。僕が長谷敏司さんの作品で読んだことがあるのは例にあげた2作品のみだが、どちらも技巧的かつ、エンターテイメン…
麻薬中毒に陥り敵と味方の区別がつかなくなった状態で友軍への誤爆という罪を犯す/消えないトラウマ/同時に存在する爆撃のエクスタシーに悩まされる虚無の男=ディムズデイル=ボイルド。どんなものにでも変身できる万能兵器として生み出され、その上意識まで…
小説。読み始めたらそこからはもう一気に止まらずに、最後まで読み終えた。上中下と三冊もあるのにね! 著者の土橋さんの作品、僕は格段「大好き!」というわけではないけれど、このぐいぐいと読み進めてしまう展開の妙はいつ読んでもほれぼれする。特に本書…
久しぶりに寝る間も惜しんで読んでしまった。「こういう作品を待っていたんだ!」と読み終えた時は感動もひとしおでした。というか実際に時間的にも待っていたんですけどね。著者は『完全教祖マニュアル』や『よいこの君主論』の架神恭介さんで、彼のHPThe …
ロリコンバスケ小説として悪名高いこの『ロウきゅーぶ!』、噂にたがわず高校生男子が小学生六年生の女の子五人のバスケコーチに就任するところからお話が始まります。物語というものは始るときには、石が坂を転がり落ちていくのにも最初のひと押しが必要なよ…
「人間関係」というヤツは、なかなか厄介なもので、世の中の問題の大半はほとんどここに集約されてしまうんではなかろうかという気がする。生まれたときから親との関係が始まって、周りから人間がいなくなることは基本的にあり得ない。まあそれでも人間とい…
『ぼくらの』のノベライズや『勇者と探偵のゲーム』を書いていた大樹先生の、ガガガ文庫では初めてのオリジナル作品。高校生がスクールカーストの中であがきながら、恋をしたりロケットを宇宙まで打ち上げようと頑張ってひゃっほーいい!! というお話。舞台…
びっくりした。同作者の作品は、『薔薇のマリア(それも途中まで)』しか読んでいなかったので、「こんなんも書けたのか!」と。まあでも考えてみれば、薔薇のマリアもこんなような話だったっけか。適当なことを言えばファンタジーを現代に移し替えただけ、…
電波女と青春男 (電撃文庫)作者: 入間人間,ブリキ出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2009/01/07メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 324回この商品を含むブログ (164件) を見る電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)作者: 入間人間,ブリキ出版社/メ…
神さまのいない日曜日 (富士見ファンタジア文庫)作者: 入江君人,茨乃出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2010/01/20メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 212回この商品を含むブログ (82件) を見る いやあ、面白かったです。最初ちょっと入っていけなくてどう…
15×24link five―ロジカルなソウル/ソウルフルなロジック (集英社スーパーダッシュ文庫)作者: 新城カズマ,箸井地図出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/12/25メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 34回この商品を含むブログ (67件) を見る とってもスピーディ…
人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)作者: 田中ロミオ,山崎透出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/01/19メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 496回この商品を含むブログ (135件) を見る 人類は衰退しました、とは。 このシリーズについて、ここにきて簡単に…
龍盤七朝 ケルベロス 壱 (メディアワークス文庫 ふ 1-1)作者: 古橋秀之,藤城陽出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2009/12/16メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 320回この商品を含むブログ (92件) を見る 秋山瑞人が先に発表した「DRAGON…
15×24 link four Riders of the Mark City (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-4)作者: 新城カズマ,箸井地図出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/11メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 86回この商品を含むブログ (78件) を見る もうここまで来たのでネタバレ…
15×24 link three 裏切者! (集英社スーパーダッシュ文庫)作者: 新城カズマ,箸井地図出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/10/23メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 73回この商品を含むブログ (92件) を見る 15×24三巻はどんどん加速していく物語でとても面白…
15×24link two―大人はわかっちゃくれない (集英社スーパーダッシュ文庫)作者: 新城カズマ,箸井地図出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/09メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 51回この商品を含むブログ (113件) を見る 「死についての物語」である15×24に、…