基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

星の王子さま サンテグジュペリ

思わずカテゴリをSFにしてしまった。 まぁ間違いではない。 そもそも小説ですらない。 絵本だし・・・。

ストーリーがあるというよりも、小さな教訓本である。ストーリーはないよ・・・。

あらすじ

なんかどっかの星から地球にきたのと飛行機から墜落したひとが話す話。(投げた)

感想 ネタバレ有

感想を書くというよりも、心に残った言葉を書き記していくだけにしたいと思う。

おもに、子供の心をなくしてしまった大人たちの話だったように思う。目に見えるものだけを頼りに生きてきた人間の末路か。

1.あまり大きな謎に出会うと、人はあえてそれに逆らわないものだ。

2.大人は数字が好きだ。新しい友だちができたよと言っても、大人は大事なことは何も聞かない。「どんな声の子?」とか、「どんな遊びが好き?」とか、「チョウチョを収集する子?」などとは聞かない。
聞くのは「その子はいくつ?」とか、「兄弟は何人?」とか、「体重は?」とか、「お父さんの収入は?」などということばかりだ。こういう数字を知るだけで、大人はその子のことをすっかり知ったつもりになる。

3.「小さな木を食べるとしたら、ヒツジは花も食べるかな?」「ヒツジは見つけたものはなんでも食べるよ」「トゲのある花だったら?」「トゲのある花だって食べちゃうさ」「じゃあトゲは何のためにあるの?」


何故バラにトゲがあるかはよくわかっていないみたい。

4.「ぼくの知っているある惑星に、真っ赤な顔をした男の人がいる。その人は花のにおいをかいだことが無い。星をみたことがない。誰かを愛した事もない。計算以外のことは何一つしたことがないんだ。1日に何度も何度もその人はきみみたいに言うんだ──『私はとても重要な人物だ!』って。見栄ですっかりふくらんじゃってる。人間じゃないんだよ、そんなの。キノコなんだ!」
「なに?」
「キノコなんだ!」

5.「地理学の本はすべての本の中で最も重要なものだ。決して時代遅れになることはない山がその場所を移すというのはめったに起こらないことだ。大洋が干上がるというのも滅多に起こらないことだ。我々は永久的なことだけを書く」

6.地球はかるがるしく扱える惑星ではなかった!そこには111人の王様がいて(もちろん黒人の王様も忘れないようにして)、7000人の地理学者がいて、 90万人のビジネスマンと750万の酔っぱらい、3億1000万のうぬぼれ、つまりおよそ20億人の大人が住んでいる。

あ、あれ?20億人まで一気に飛んだんだけど・・・つまりって何がつまりなんだ。

7.「飼いならすってどういう意味?」「みんなが忘れていることだけど」とキツネは言った、「それは、絆を作る、ってことさ・・・・・・・」
「絆を作る、って?」「いいかい、きみはおれにとっては10万人のよく似た少年たちのうちの一人でしかない。きみがいなくたって別にかまわない。おんなじように、きみだっておれがいなくてもかまわない。きみにとっておれは10万匹のよく似たキツネのうちの1匹でしかない。でも、きみがおれを飼いならしたら、おれときみは互いになくてはならない仲になる。きみはおれにとって世界でたった一人の人になるんだ。おれもきみとって世界でたった一匹の・・・・・」

8.「じゃ秘密を言うよ。簡単なことなんだ──ものは心で見る。肝心なことは目では見えない」
「きみがバラにために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ」
「きみは忘れちゃいけない。飼いならしたものには、いつだって、きみは責任がある。きみは、きみのバラに責任がある・・・・・」

9.「みんな自分がいる場所で満足できないの?」
「誰も自分がいる場所に満足できないのさ」

10.「子供だけがガラス窓に鼻を押し付けている」
「子供だけが自分が何を探しているか、知っているんだ」と王子さまは言った。「ぼろきれの人形と時間をかけて遊ぶから、だから人形は大事なものになる。なくしたら、子供は泣くんだ・・・・・」

11.「砂漠がきれいなのは」と王子さまは言った、「どこかに井戸を1つ隠しているからだよ」

12.「きみのところの人たちは」と王子さまは言った、
「たった1つの庭で5000本のバラを育てている・・・・・それでも自分たちが探しているものを見つけられない・・・・・」
「そうなんだよ」僕は答えた。
「みんなが探しているものはたった1本のバラやほんの少しの水の中に見つかるのに・・・・」
「そのとおりだ」とぼくは言った。
王子さまはこう付け足した──
「目には見えないんだ。心で探さないとだめなのさ」


大切なのは、心の中での決着の付け方なんだなぁーと思った。 幸せの青い鳥とか、そういった系の話のメッセージをすべて詰め込んだ話だったように思う。