基本読書

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星のダンスを見においで2 笹本祐一

本日はライトノベルにつき一挙二回更新です。もっとも二冊で一つの話なんで特にかわりはないのだけれど。

あらすじ
宇宙にて、女子高生は大海賊ジャックと共に笑う大海賊の秘宝を狙う。

ネタバレ無

よかったよかった。やはり海賊を題材にするならこうじゃなくっちゃね。

海賊物といえば、やっぱり大海賊だったり海賊の秘宝だったり、海賊連合vs政府 だったりと色々セオリーがあるけれど、ほとんど詰め込まれてたな。

これで面白くなかったらそりゃ夢だよ。海賊はやっぱり海でも宇宙でもやってる事が変わらんね。


やはり海賊といえば、何かといったら馬鹿騒ぎと、悪にも正義にもなるその自由奔放な生き方ってのが海賊の生き方だと思う。そういう点では他の海賊物 ワンピースやパイレーツオブカリビアンなどでも共通してる。 

逆にいえばその点さえ押さえておけば立派な海賊物になるってわけだな。 

1で宇宙を飛んでるのに海賊っていうのはなんかなっとくいかねーと書いたけど、海賊をたんなる海をわたる無法者達というとらえ方じゃなくて、何物にも縛られない自由な男達といった意味で海賊をとらえればなるほど、そこに違いなんてないだな、と思う。

今回も舞台は宇宙だけど、飛び回るのが宇宙か海かだけの違いだけさね。

ネタバレ有

最後何でも願いをかなえてくれるという大海賊の秘宝に願った、みんな、幸せになりますように、という願いだけど、どう考えてもむちゃだよなあ。叶える方も叶えられぬ望みなど、ないとかいって・・・ドラゴンボールのシェンロンですら叶えられない望みがあるっていうのに・・・。

みんな幸せになりますようにと願った後どうなったか具体的に書かれてないけどどうなったんだろうな。

額面通りにみんな幸せになったとしたらどう考えても人間が絶滅するような気がする。

みんなが望みを言った人の定義に従って世界中の人の意味のみんなじゃなくて自分のまわりの人間だけのみんな とかいうオチだったらまだ納得いくんだが。

まあおそらく文字通りの幸せじゃなさそうだな。

それにしてもやっぱり海賊になっちゃったんだな、主人公。まあ表紙でもろに海賊帽子かぶった絵が書いてあるし当然といえば当然か。

ラストの方の展開はどこが、とははっきり言えないけど非常にしんみりさせられた。具体的に言うとジャックが主人公に海賊の秘宝を消せ といわれるシーンあたりからか。

ほかに好きなシーンは名うての一癖も二癖もある海賊が集まって、一人ずつ名乗りをあげていくシーンだな。やはり海賊物をやる以上この手のシーンはかかせない。

まあ海賊ものに限らず、凄い奴らが連続して名乗りをあげるシーンはどんなものでも格好いい演出ベスト5に入るものだと思っているが。 それを海賊でやるのがやはり王道というものだろうな。

星のダンスを見においで これにて完結。星のダンスを見においで2 笹本祐一