基本読書

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SFはこれを読め!/谷岡一郎

あらすじ
SFをおすすめする

感想 ネタバレ有

これを読め!というのがあてこすりというかなんというか、命令口調なのが気になるところだが、まぁ別に気にならないんだけど。

SFをこれから読み始めようとする人向け、といった感じか。あまりにも挙げられている作品が、オーソドックスすぎて、SFの世界に片足突っ込んでいる人は、ほぼすべての作品を、聞いた事があるか、読んだ事があるだろう。

それから日本人の作品があまりにも少ない。これは、正直いって数の問題からいってもどうしようもない事でもあるけれど、それなりのフォローが欲しかった所だ。

もういっそのこと、海外SFはこれを読め!というタイトルに変えるとか。アーサー・C・クラークや、アイザック・アシモフ、またはハインラインなど、海外SFの超大御所ともいえる人たちは、かなり書かれているので、そういったもので気になるものがあれば、いいだろう。

まぁ、いくつか読んでみたいな、と思うような作品があったので、それだけでこの本の価値はあるといえよう。

フレデリック・ポール『ゲイトウエイ』
広瀬正『マイナス・ゼロ』
ロバート・L・フォワード『竜の卵』
西澤保彦『七回死んだ男』
ラリイ・ニーヴン『リング・ワールド』

ぐらいかなぁ、気になった本は。5冊もあるんだから、なかなかいい感じといえよう。
対話形式で紹介していくのだが、ちょっと寒いかなーという気がする。まぁとやかく言うことではないか。

もし国内SFに限った本が出たら、また買おうかと思う。
正直いって海外SFは、有名タイトルの名前と、普遍性が高すぎて、他のタイトルが出てきにくい。そういう微妙なところをついたSF紹介本が出たら欲しいのう。