基本読書

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脳が心を生みだすとき/スーザン・グリーンフィールド

あらすじ
脳が心を生みだすとき

感想 ネタバレ有

ちょちょちょ、ちょっとまったああ。脳が心をうみだすときっていうタイトルにひかれて買ったのに、結局何だかわけわからないことをごちゃごちゃと述べていただけで、本論としては扱われてないじゃないか。
インパクトのあるタイトルを使おうと思っただけなんですかー。
それはちょっとひどいですよ。
書いてあること自体も、よっぽど脳のなかの幽霊のほうがわかりやすいし。
だからといってわからなかった、というわけではないけれど、それに内容も面白かったし。
だけど脳が心をうみだすときに一番触れてるのが最後のあとがきみたいな部分だけって・・・
しかも結局わからない、で終わってるし、わからないのはわかったから何でわからないのかもっと具体的にせまってほしかった。

まぁ、基礎的な知識という意味ではこういう本をひたすら読んでいけば、つくかもしれないと思った。
やはり面白い話を持ってこようとすると、どうしてもかぶってしまう部分があるからな、共感覚や瞳孔が拡大したヒトのほうがかわいく見えるとか。
おそらくその辺が面白いと思っていられる最低ラインであって、それ以上になると本格的な勉強のところに入って行くのだろう。

素人考えで、お腹の中にいるときから記憶があるという人がいるのだから、そういう人たちが記憶を持ったその時点に頭の中に出来ている脳みその部位のどれかが、心に当たるのではないかと思ったが、よく考えたら記憶と心は別物であった。
てんかんの発作をおさえるために脳の一部を除去した人が、それ以前の記憶はもてるが、それ以降の記憶は持てなくなったってそれ博士の愛した数式だなー。
そんな現象が実際におこりえるのかとびっくりした。

ねこなどの動物は、現在しかないと書いてあったが、昔ねこに未来はないというエッセイを誰かが書いていたのを思い出した。
ねこに未来を感じ取る器官がないので、ねこにあるのはイマだけだというのだ。あれ、過去もあるのかな、具体的な過去はないけれど、こんなことがあった、というようなぼんやりとした過去はあるらしい。

ねこに未来はないのであったら、死んでもそれは未来を失ったことにはならないであろう。