人知れず涙を流す。この涙は、これから先彼が生み出したであろう数々の大傑作が消えてしまったことへの涙だろうか。自分と彼の間にある繋がりなんて、読者と作者のうすーいかすかな繋がりでしかないのにこれほどまでに悲しい。彼が生み出せたはずである数々の傑作は今、ついえた。それとも癌に侵されていたからこそ渾身の傑作である「ハーモニー」などを書けたのだろうか？ 死があるからこそ生があるみたいな考え、今はしたくない。それとも、今こそする時なのか？ ただ思う事は、元気でいてほしかった。ご冥福をお祈りいたします。そして、物語を、ありがとうございました。今もどこかに残っています。影響を受けています。ありがとうございました。
