突然言われても何のことかわからないと思うけれど、基本的にこのブログに書き散らかされているものはうんこなのである。しょんべんなのである。元々このブログを始めるきっかけといえば神林長平の「膚の下」を読んで、何かを書かずにはいられなくなったというのがそれなのだが、もちろんそれだけで二年近くほとんど毎日何か書き続けられないのである。こんなに長く書き続けられたのはひとえに何かの感想を書きまくるというのがひたすら楽しい行為だからであって、だからこそ世の中には大量に書評ブログやアニメ感想ブログ、映画評ブログが溢れかえっているのである。みんなあれは楽しいからやっているのだ。たとえほとんど誰からも反応がもらえなかったとしても、楽しいのである。それは何故かといえばうんこをすることは本来それだけで気持ちが良いことだからだ。うんこが見事な一本グソで褒められたり、特殊な色をしたりしていてびっくりされても当然嬉しいのだが、うんこ自体も楽しいのだ。もちろん便秘の人などは一概にそうもいえないのだろうけれど…。
そもそも何故突然うんこうんこ言い出したかというと、何故このブログがこんなに長く続いているのか考えてみたことにある。過去に日記を書いてみたことがあるけれど、最初の一日目が一番分量が多くて二日目に半分に、三日目にさらに半分に、四日目にはなんと昨日と同じ、楽しかったとしか書かれていなかった。見事な三日坊主である。なのになぜこのブログが続いているかといえば、それは単純で、本を読んだら感想を言いたくなり、映画を見たら感想を言いたくなり漫画を読んだら感想をいいたくなるのが当然だからだ。本を読んで面白かったーと同時に強く感じる衝動はこの本について誰かと語り合いたいというものだ。しかし本なんてよっぽどの有名作でさえタイミング良く身近で読んでいる人はなかなかいないものである。読書家の友人がいなければ可能性は絶望的だろう。だからネットに感想を書くのである。感想を書かないとあれやこれやの思いが全部自分の中でうんこのようにたまっていくのである。映画ならまだしい。一人でいくことなんてほとんどないし、DVDで借りてくることもあまり多くないので大抵は友人と映画館で見ることになる。映画館のいいところは大画面と大音量で聞けるということの他に、見終わった瞬間隣にいる人間と感想を語り合えることである。自分は基本的に映画館で映画を見るが、何より楽しいのは語り合う部分なのだ。それも見終わって、興奮さめやらぬ中で語りあうのはまさに至高の時間である。それに反して自分は一年に大体300冊ぐらい本を読むけれど、もしこのブログをやっていなかったら300冊分のあれやこれやが自分の精神の中にたまっていく。それを阻止するためにブログというのは最適の手段であるのだ。食べたり飲んだりしたらトイレにいきたくなるのが当然のように、読んだり観たりしたら感想をいいたいのである! どうしてもいいたいのである! それはもうウンコと大差ない。読んだらポンっと出てくるのだから。
たくさん読んだり観たりしているのに、感想を言う場所がないと人は精神異常を起こすであろう。ようするに糞詰まりである。みんな排泄するべきなのだ。ブログだろうがなんだろうがいいけれど。