基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

G.Iジョーを見た

 いやー楽しかった。とにかくね、突っ込みどころが多すぎるんですよ。多分150回ぐらいは突っ込んだと思う。そのうち30回は『ちゃんと作戦を考えろよ!』ではないか。それぐらいG.Iジョー軍団の側も、敵側(世界を恐怖で支配しようとする)も作戦を立てない。こいつらは多分超人が1人か2人いれば世界を征服できると考えているフシがあるんですよ。しかも超人といったって、X−MENみたいな超人じゃなくて普通に修行したちょっと身体能力の高い人とかですよ。真っ白な服に身をつつんだ忍者1匹と、つい最近まで民間人をやってたナイスバディなお姉さん1人でテロを起こす…フランスの、なんでしたっけあの有名な塔。あれを破壊してやろう、ついでにフランスを混乱の極みに陥れてやろうっていう作戦を展開するんですけど、主要メンバーが忍者とエロイ子の二人しかいない。凄くでかい組織なのに、なんでええ。もうちょっと、頑張って、作戦を立てようよ!! とずっと突っ込んでいたが聞き届けられることはなかった。

 あと、作中に出てくる兵器はみんな『ぼくがかんがえた最強の兵器』みたいなのばっかりで、凄くばかっぽかったです。ついでに作戦も立てないので行き当たりばったりでばかっぽいし、忍者は忍ぶから忍者なはずなのに全身白い布でおおってるとか滅茶苦茶目立つ忍者だし、ばかですねえ。でも、そのバカさがとっても面白いんですね。何も考えなくていいですから。敵は悪いやつで、味方はいいやつで、理屈なんて考えなくてもいい兵器ばっかりで、頭からっぽでも楽しめる。ぼくがハリウッド映画に求めているのは大部分こういうものなんですよ。

 それから全体的にゲームっぽかったです。たとえば主人公たちがG.Iジョーに入隊するにあたって、修行するんですけど、映像で次々と現れる敵をおもちゃの銃で撃ちおとしたり、ゲーセンの体感マシーンみたいなのばっかりなんですね。修行といえばスターウォーズしかり、ドラゴンボールしかり、ウォンテッドしかり、楽しいそうに見えないものばっかりじゃないですか。うぐぐぐぐとか苦しんだり、ぼこぼこにされたりとか。そういう苦しい部分が一切ない修行シーンで、新しいなーとか思いました。修行の場面に限らず、映像が苦しくないんですよ。ずっと愉快な場面ばっかりで。この映画で一番良かったところっていったらその点ですね。