- 作者: リチャード P.ファインマン,Richard P. Feynman,大貫昌子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/01/14
- メディア: 文庫
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面白いエピソードばかりなのだけれども、その中でも多くの男子がうむむ、とうならざるを得ない部分があります。それが恋愛テクニックのエピソードで、ナイトクラブに通っていたファインマンが、クラブに精通している男に女の口説き方を教わるという内容です。女性のうまい口説き方なんてものがあるなら是非知りたいと思うのが男の本性からにして、気合を入れて読み始めます。そこで説明された基本原則とはこんなもの。
「男は紳士と思われたいのが普通だ。礼儀知らずの野暮な奴と思われたくないし、ことにケチと思われるのが一番こわい。女の子たちはこれを知りぬいているから、思い通りにあやつれるというわけですよ。」
「だから」と彼はつづけた。「どんなことがあっても絶対に紳士であってはいけません! 女の子を頭から軽蔑してかかることです。しかも第一のルールは、女の子に決して何も買ってやらないことですな。たばこ一箱だってですよ。女の子にあなたと寝る気があるかを聞いてうんと言わせたうえ、嘘をついていないかどうかちゃんと確かめてからでなかったら、絶対に何も買ってもおごってもいけないんです。」
本書にはファインマンの実験結果も書かれています。まずファインマンはクラブに行き、女性に対して無愛想な返答をしながら接しているうちに、サンドイッチを買わされる。しかし「君は・・・・・ばいたよりひどい奴だ!」といって強制的にサンドイッチを割り勘にさせ、別れました。そこで終わったら完全に失敗なわけですが、そのあと割り勘にさせられた女の子はなぜか追いかけてきて二人はお楽しみに成功したというわけだ。正直いって意味がわからないが、これはどういうことだろう? 意味がわからないんだぜ? 割り勘させることによって一体どんな神秘エネルギーが動かされてそんな結果になるんですか?
そこで少し考えてみると、クラブにいるような女性は普通とは違う、という見方もできる。クラブにいるような女性はオゴられることに慣れきっていて、たまにおごらない男がくると珍しがるのかもしれないじゃないですか。そこでファインマンは別の場所で、ダンスパーティを踊っている場で知り合った、上品なお嬢さんを誘って飲みに行った。そして
「飲み物をおごる前に聞きたいことがあるんだけどね。今晩僕と寝てくれるかい?」と聞いた。
「ええ。」
なんと! 成功している! これは本物だ! と興奮したのですが、これ、日本で通用するものなんですかねえ? ダンスパーティなんて日本であるのかよ、って感じですし。日本だと男に奢らせるのが当然と考えている女性がそんなに多いとは思えません。しかも合コンに毎週出かけているような人ならともかくとして、女性との出会いなんてものが全然ない人だっているわけです。そういう人は相手を無視しようにも、そもそも相手がいないんだから無視さえもできない! そこで、考えましたわたくし。完璧な作戦を。
1.まず町中でナンパします。お茶どうですか? みたいに。
2.多分、うぜーんだよ、とかすいません、とか断られます
3.そうしたら、うるせー! こっちこそてめーみてえな女とはお断りだ!とぶちまけるのです。
4.そして去っていく
5.するとどうしたことでしょうか! うしろから追っかけてくるではありませんか!
6.ゴールイン
もしくはこうだ
1.まず町中でナンパします。第一声はこうだ。「酒をおごるから今晩ぼくと寝てくれませんか?」
2.はい
3.ゴールイン
ちょっと自分では実践する勇気が出ませんので、誰か勇気がある方は実践してみてください。成功したら教えてくださいね。まあそれは置いといて、Twitterでこれを何気なく呟いてみたんですよ。『相手を無視するとモテる』って書いてあったけどこれはどれぐらい真実なんだろう? と。そしたら丁寧にもリプライをしてくれた方がおりまして…。それを読んだとき、何だか絶望を感じました。
「ただしイケメンに限る」とか、そんなような事だろうと思います
あ、そうですよね…