基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

つっこみ力

つっこみ力 (ちくま新書 645)

つっこみ力 (ちくま新書 645)

 反社会学講座でお馴染みの、えせ外国人パオロ・マッツァリーノの本です。反社会学講座は合わなかったのですが、チャレンジ精神でこちらを読んでみたけれどやっぱり合わない。どうも致命的なまでにユーモアセンスが合致しないようです。特に本書は、「つっこみは正しいだけじゃだめ。笑えなくちゃ」ということを伝えることに力を入れているので「笑えない」のは致命的ですよ。何故笑えないのかを頑張って考えようと思ったのですが、本書にも書かれているように笑いはいまだに構造(何故笑いが起きるのか)が分析されてないんですよね。まあ何故笑えないのか云々は置いといて、この本で笑える人がいるのかどうかは、単純に気になるところです。あと笑えないぐらいだったらまだいいんですけど、本書の内容のてきとーさが結構ひどいです。自分の意見を発言する時の話で、新聞に投書すれば掲載される確率はかなり低いけど何百万人の人に自分の意見を読んでもらえる。ブログだと何百万人の人に読んでもらえるなんてそうそうない、っつーんですが、いったいどこの世界に新聞の投書欄を熱心に読む何百万人の人がいるんですかといいたい。読む人もいるでしょう。しかしその人たちはたまたまそこにあったから読んでいるだけです。反面ブログに書いてたどりついてきた人たちは、自分が知りたいと思って来た人たちです。つまらないことですが、こういう「なんだかそれおかしくね?」という小さい不満が積み重なって読んでいていらいらしました。