- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/11/07
- メディア: 文庫
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ブログ本という形式は非常に説明しにくいものがあります。特に何か一貫したテーマについて語っているわけではなく、てんでばらばらですから、話題が。たとえば「貴族と大衆」という項目でニーチェとオルテガの超人やら畜群やらバカな大衆やらを論じたかと思えば、そのすぐ後ではブランド品について語り、そのあとでは宮崎駿アニメの建築物について語りとその話題は縦横無尽ときたもんだ。
そうだなー、いうなればジャンプとかの週刊マンガですよ。いろいろ載ってるし、一つ一つは語れるけど今回のジャンプはだめだったな、とかいう論じ方ってないじゃないですか。そんな感じ。内田樹のブログ本。今までは頑張って気にいった話とかをまとめてましたけれど、内田樹の文章ってとてつもなくまとめにくいのでもう疲れちゃったんですよね。文章がメチャクチャうまいっていうのも当然あるんですが、基本的に内田樹のブログでの書き方ってのは「授業」なのですよ。それもライブ感のある。思いつきが複雑に絡まって結論に倒れこんでいく感じなので、結論を人に説明する為にはその結び目を全部ほどいていかなくちゃいけないのです。・・・が、それが面倒くさい。なのでやめました。