書名はほとんど釣りで、実質的にはテレビとネットの話が大半を占めます。対談も
電波少年を作った
土屋敏男さんで、三分の一ぐらいを占めていてこれが一番面白かったかな。ただ全体的にぼやけた話が多くて、例えば「テレビはもう、死んでいる」の章なんかでは「テレビ番組がつまらないというよりかは、テレビ局の経営陣が終わってるよね」ということを言っています。まあ、そうですよね。赤字が出るのは広告費が出ないからで、広告費が出ないのなら広告費が出なくても利益が出るような経営をしていけばいいんですから、それが出来ずになんとなく番組を打ち切ってみたり、高ギャラのタレントをちょっと減らしたりするぐらいのことしかできていないのが馬鹿なんだと。要は縮小しろ、といっているわけですがもっと突っ込んだ話をすればテレビ局に関わらず「何故経営者は
事業を縮小できないのか?」の方が問題だと思います。経営陣が馬鹿だからテレビは死んでいる、だけじゃなくて「何故経営陣は馬鹿なのか」を語ってほしかったというか。なんかそれだけで一冊書けそうですけどね。
橋本治あたりが。