- 作者: SFマガジン編集部
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/12/10
- メディア: 大型本
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さて、もう一冊の方は文字がのっております。ライターとして俳優であり声優でありSFオタクとして知られる池澤春菜氏、エヴァ監督の鶴巻氏、理論天文学者の小久保栄一郎氏などなど、ジャンルにとらわれない色々な角度からの専門家が「未来」を語る内容になっています。個人的には小久保栄一郎さんの「地球を作るのに奇蹟は必要ない」という話と、池澤春菜さんがいかにして活字中毒な子供から活字中毒の大人になったか、という話が面白かったです。絵の方は気にいった作品と、それがどう気にいったのか伝える方法が思いつかないので割愛で。いやでもねー、絵っていうのは凄い情報量を伝えてくるものです。きっと語ろうと思えば、ひとつの絵についてひとつのアニメシリーズを語るのと同じぐらい語れるんじゃあないかなーと、それぐらい一枚の絵の情報量は凄い。いや、情報量といっていいのかどうかはわかりません。しかし感情に訴えかけてくるのは、何万の文字よりも、圧倒的に絵の方が強いのです。たとえば募金を募る時に、いくら言葉で「世界の端っこで子どもたちがご飯を食べられずに死んでいく、ですからお金をください」と訴えかけるよりも、一枚の「痩せこけた子供の横でハゲタカが死ぬのを待っている」絵を見せられた方が、よほど募金したくなる。目からの情報っていうのは、そういうものなのですね。論理を飛び越えて感情に訴えかけてくる。というわけで(どういうわけだ)自分への、あるいは誰かのクリスマスプレゼントとして『Sync Future』を買うのはどうだろうかと提案してみます。これじゃあまるでハヤカワのまわしものだぜ! まあここに書いたような事は全部公式サイトを見れば書いてあるのでそちらを見ればいいと思いますね。→http://www.lpei.co.jp/sync_future/