基本読書

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クリスマスプレゼントに『Sync Future』はいかが?

Sync Future

Sync Future

 『Sync Future』はSFのアートブックです。とても大きくて、えーとサイズはいくつかしらこれ。ちょっとわかんないですけど、でかいです。そして、お値段も4000円ちょっとします。これぐらいの値段だと、アートブックとしては普通ぐらいですけど、買うのはちょっとためらってしまいますよな。まあだからクリスマスだし…と割り切って自分へのプレゼントとして買ってしまったらいいんじゃないかと思います。少なくとも、SFが好きなら損はしない内容になっておると思いますね。ていうか、外から見ただけだと中がどんな風になっているかわからんので、少し紹介しますと、『Sync Future』の中には二冊分割で本が入っていて片方はSF作家の方々の作品を、イラストレータな方々が一枚の絵で表現しています。25作×25人のコラボレートということで、SF作家と作品としては神林長平戦闘妖精・雪風』シリーズ、飛浩隆『グラン・ヴァカンス』『象られた力』、伊藤計劃虐殺器官』などなど、わりと名前の知られているSF作家はだいたいいる感じです。そういえば円城塔氏はおらんですが、なぜでしょうね。イラストレータ陣も、ぼかぁあんまり詳しくないのですがそれでも知っている人が何人もいます。たとえば、アニメ『電脳コイル』の監督である磯光雄氏だとか、初音ミクをデザインしたKEI氏であるとか、シャングリ・ラのキャラデザだったりの村田蓮繭氏であったり。しかし知らない人との出会いもまた嬉しいものがあります。めくっている間思わず手が止まったり、「うおっ」と思わず声が出てしまうようなものもいくつかありました。

 さて、もう一冊の方は文字がのっております。ライターとして俳優であり声優でありSFオタクとして知られる池澤春菜氏、エヴァ監督の鶴巻氏、理論天文学者の小久保栄一郎氏などなど、ジャンルにとらわれない色々な角度からの専門家が「未来」を語る内容になっています。個人的には小久保栄一郎さんの「地球を作るのに奇蹟は必要ない」という話と、池澤春菜さんがいかにして活字中毒な子供から活字中毒の大人になったか、という話が面白かったです。絵の方は気にいった作品と、それがどう気にいったのか伝える方法が思いつかないので割愛で。いやでもねー、絵っていうのは凄い情報量を伝えてくるものです。きっと語ろうと思えば、ひとつの絵についてひとつのアニメシリーズを語るのと同じぐらい語れるんじゃあないかなーと、それぐらい一枚の絵の情報量は凄い。いや、情報量といっていいのかどうかはわかりません。しかし感情に訴えかけてくるのは、何万の文字よりも、圧倒的に絵の方が強いのです。たとえば募金を募る時に、いくら言葉で「世界の端っこで子どもたちがご飯を食べられずに死んでいく、ですからお金をください」と訴えかけるよりも、一枚の「痩せこけた子供の横でハゲタカが死ぬのを待っている」絵を見せられた方が、よほど募金したくなる。目からの情報っていうのは、そういうものなのですね。論理を飛び越えて感情に訴えかけてくる。というわけで(どういうわけだ)自分への、あるいは誰かのクリスマスプレゼントとして『Sync Future』を買うのはどうだろうかと提案してみます。これじゃあまるでハヤカワのまわしものだぜ! まあここに書いたような事は全部公式サイトを見れば書いてあるのでそちらを見ればいいと思いますね。→http://www.lpei.co.jp/sync_future/