基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

女の子だって守られてばっかりじゃいられない──15×24link five―ロジカルなソウル/ソウルフルなロジック

 とってもスピーディー! 複雑でありながら、文体があくまでもポップ、そしてキャラクターたちがみんなお子様なので、ちゃんとライトノベルしています。いっぱい色々な情報が詰まっているのと、元々書きあがったものを分冊しているわけであって、この一冊にテーマがあるわけではないのですが、物語の後半、山場にあたる部分の女の子たちのそれぞれの闘いが、とってもグっときました。あ、ネタバレしてます。

女の子だって、守られてばっかりじゃいられない

 女の子たちが目立った巻でありました。P170の、マナの決意

 ここがアタシの戦線なんだ。
 だからアタシは歌うんだ。

 から始まって、マスターがかっちょええ大人っぷりを見せつけ、女の子たちが自分たちの家族を説得する電話をかける。その連続した場面。みんなそれぞれ、自分自身の戦線で、自分自身の戦いを続けているんだな、と思いました。その最初の敵が、親だというのもやはり子供から大人へと成長していく過程にはどうしたって親を乗り越えていかなければいけないのかと考えさせられます。男の子だったら、父親を乗り越えていけばいいとなるところかもしれませんが、女の子はいったい何を乗り越えていけばいいんでしょうか。母親? もっと女の子が戦うこと、について書きたいことはいっぱいあるはずなのだけれども、今日は頭が回らんのでちょーみじけーですけどこの辺で…。