- 作者: カヅホ
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ほとんど日常会話なのに面白い
基本的にこの4コマ、表紙の二人しか出てこないんですよね。たまーに謎の忍者が出たり、明らかにギャグ世界の住人の敵の殺し屋が出てきたりしますけど、基本は二人です。二巻になったらさすがにレギュラーが増えるだろうと思っていたら、増えませんでした。そりゃエグザイルじゃないんだから現実的に考えたらそんな簡単に人数が増えるわけないんですが、でも二人だとネタが続かないと思うんですよね。気の合う友人がいたとして、その人と朝から晩まで毎日毎日暮らしていたら、そりゃあ毎秒毎時間面白い会話をしろといっても無理なのと同じで。普通は三人四人と人が増えることで、多様性が生まれる。そう言う意味でいえばこの漫画の異常なところは、この二人が「日常的な会話をしているところが」面白い点にあるのかなと。物語の始まりからして異常で、普通こういうのって、「殺し屋の女の子が学校に転校してきたところから」始まったりあるいは「入学したところ」から始まったりしますよね? たぶん。いやそんなことないかな? らき☆すたとか日常から始まったような? まあらき☆はこの際おいとくとしても、大体そうだと思います。キルミーベイベーもらき☆と同じく、本当に普通にこの二人が日常のやり取りをしているところから始まってるんですよ。二人の関係はいつからかはわからないけどすでに始まっていて、やすながボケて殺し屋のソーニャがそれにツッコンで関節を外したり首を絞めたりする日常がすでにある。日常を好きな部分切り取って漫画にしているような、そういう気楽さがあります。
ナチュラルにヒドイ
二人の関係は親友としか言いようがないんですが、なんとも奇妙な関係というか、奇妙な二人です。やすなとか、かなりナチュラルにヒドイです。クマに襲われる話があるのですが、ソーニャはやすなを見捨てて時計が上についている棒(うまく説明できない。公園とかにあるようなやつ)に登り、やすなはやすなで登ったソーニャを落とそうと時計がついた棒を蹴りまくります。「ここは俺に任せてお前は生きろ!!」みたいな熱い友情だったり、けいおん! みたいな仲良しこよしに結ばれている訳ではない関係性です。いやまあその原因の大部分はやすなの異常に相手を挑発する口と、相手をなんとかして貶めてやろうとする気性のせいなのですけどね。そのせいでソーニャも異常にやすなに対して用心深かったり、容赦がなかったりします。でもお互いにお互いを出し抜こうとしている割には、一緒に登下校するし、一緒に海にいったりするし、一緒にクレープ食べに行くし、「なんだかんだいってお前ら\仲良いなオイ!/とツッコムのが非常に楽しいです。ナチュラルにヒドイけど、ほんとは仲がいいんだなこのこのーみたいな。それと絵がかわいいのがあいまって、凄くほんわかする作品で、面白かったです。