基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

絵の練習をしている。

 少し前から地味に絵の練習をしております。わたしの今の画力は皆無といってよく、棒人間すらまともに書けないのだけれど、それでも練習しています。周囲の人間に絵を書いているというと、「え? なにそれ冗談なの? バカジャナイノ?」とパターンにはめられたような回答が返ってくるけれど。まあ確かに今までまったく絵を書いたことのない人間が突然練習を始めたら、冗談かと思うだろう。べつにイラストレーターになりたいわけでも漫画家になりたいわけでもないのだから、せめて「ふーん、興味ないけど、まあ適当に頑張れば」ぐらい言ってほしいものである、とは思う。

 なぜ絵を描くのかと言えば、なんとなく方向性に行き詰っているからです。なんの方向性かといえば、「もうちょっと自分を面白くする為」の方向性です。そもそも面白く、といっても「誰にとって?」という問題が入るわけですが……。それが誰かと言えば、もちろん「わたし自身にとって」です。はてぶだとか、アクセス数だとかはどうでもよく、少なくとも自分で自分のことは面白いヤツだ、と認めてやりたい。自分との付き合いが、人生の中では誰よりも長いですからね。自分で自分を認められなくては、生きづらいというものでしょう。そうやって、ちょっとでも自分を面白くしようとしてきた、その思考錯誤の結果がこのブログの過去ログであるわけです。

 たとえば、書評を絵でやったらどうだろう。正直なところ、文章で書評を書くのはちょっと飽きてきたところがあります。面白い書評は世にたくさんあるし、書けばほとんどがホットエントリーに入るようなdankogaiのような人もいる。やはりそういう人たちの書くものは、面白い。しかしそこに到達できたとしても、今のわたしの書くもののクォリティを考えれば同じ分野でえっちらおっちらと成長を続けている限り、なかなか遠い道のりでありましょう。だからこそ、絵を書いてみようと奇策に走ったりする。あるいは、絵でなくてもいい。作曲もしたいのです。本を読んで、本にテーマソングをつけてやればいいじゃないですか。そしたら、それが書評になる。書評を文章でしかやってはいけないということはなく、絵でも音楽でも、はたまたプログラミングでもなんでもいいからやればいいのだ。それが面白ければ何でもよい。

 まあそこまでして本にこだわる必要もないのですよな。要は、『何でもいいから少しでも、今より面白いことがしたい』。その為に何が出来るのか、試しているのが今だ、というだけのこと。そしてそのチャレンジの対象が今は絵だ、というだけの話です。そういう『少しでも今よりも前へ』という姿勢がわたしは好きなのですよな。『できるかぎりよいものをと心がけること』それが、創造だといったヴォネガットの言葉を、はじめて読んだときからわたしは律義に守りたいと思い続けている。だからそんなこんなで、しばらくしたらこのサイトは『絵で書評するサイト』になるやもしれませんよ。面白かった場面を絵にしてみたり、はたまた絵を書いて、それでストーリーを説明したり、わりと幅は広がると思うんですよねー。そんな風に、わたしはわたしが楽しめるやり方で、蝶を追って夢中になっている間にどこか遠くまで行けたらいいなと楽天的にそう考えています。