基本読書

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妹が作った痛いRPGシリーズが全部面白いぞ!


 ニコニコ動画に流星のように突然現れたこのこの妹が作った痛いRPGシリーズですが、↑に張り付けたのでもう28作目、しかし作品ごとの繋がりはないのでどこからでも楽しむことが出来ます。そしてこのシリーズはなんと、ニコニコ動画にアップロードされるたびにマイリスランキングの上位にまで上がってくる超人気シリーズなのです! ですので、私が今さら何か言うまでもなく知っている方の方が多いと思いますが、最近特に面白いので何か書かずにはいられんのです。何が面白いって、その超ド級のシュール極まりない急展開の数々です。一秒で地球が破壊され二秒で登場人物が全員死んでしまい、タイトルにはセックスだとかエロだとか変態だとかのあまりにも直接的でエロさよりもバカさを感じさせる単語ばかりが使用される。そういう、「突拍子もないことを次々とやればげらげら笑うだろう」という安直な作戦によって作られた作品ばかりなのですが、これが不思議と飽きがこなくて新作が出るたびに観てしまう。常に予想の斜め上を行き続ける想像力と、笑いが止まらなくセリフ回しが神がかっていて、センスを感じます。一作15分程度と、比較的短く終わっているのも好印象で28作も作っているにも関わらず、そのクォリティーも方向性もブレずに作り続けているんですよな。それが凄い。まあ大体のことは高橋邦子とは (タカハシクニコとは) - ニコニコ大百科ここに書いてあるので、読めば雰囲気は分かるかと思います。ちょっと引用すると

高橋邦子のゲームの一般的な流れは以下の通り。

登場人物が些細な事でキレて開始30秒 以内に壮絶な殺し合いが始まる
すると常人離れの発想による超展開が立て続けに起こる(ex.殺されかけた嫁がモンスターを出産して戦わせる)
最後に主人公の死亡、もしくは川越や地球が消滅し、 無理矢理社会問題や教訓めいた話に持っていって締める
神や魔王や勇者がよく登場するが基本的に雑魚
テンポが異常に良い
時代設定は基本的に無視 (中世にロケットランチャーの登場はザラ)
武器は銃火器が多い
語尾の母音を異様に伸ばす邦子節の存在(ex.強がるなぁぁぁぁぁぁ!悪魔めぇぇぇぇぇぇ!)
登場人物の発言の際に鉤括弧を多用するが、括弧閉じは使わない
RPGツクール3のBATTLE3(通称、邦子のテーマ)を2010年に至るまで多用
RPGなのに戦闘が皆無、もしくは戦闘が一撃で終わることが多い
戦闘後の取得経験値は9の連続か216-1であることが多い
回復魔法がチート級の威力
川越市が舞台としてよく登場するが、何らかの原因で崩壊・消滅したりするなど、扱いはひどい
主人公がよく交代する、というか誰が主人公なのかわからない
倒した相手の肉が回復アイテム
デーン!という効果音とともにいきなり実写キャラクター(おそらくホラー関連の特殊メイク)がアップで現れる(ガミジン・遼など)。初見の人は注意しよう(最近のシリーズではあまり無い)
やたらと決戦のバトル・フィールドで決着を付けたがる。しかし決戦のバトル・フィールドでの戦いが描かれることは稀である
武器運用の思想が大艦巨砲主義
冒頭で「ここは普通の剣と魔法のファンタジーRPGの世界」といいつつ、川越やアメリカ、坂戸市などが舞台となる
対決前に、互いが分身したりしもべを召還したりして、画面をキャラクターでいっぱいにする
しかし、これらのパターンにはまらない新作が作られることも稀ではない。

 以上を踏まえて『ミルクどぴゅどぴゅクエスト』のあらすじを説明するとひどいもんです。まず地球にエイリアンがやってきます。そのエイリアンは、特に理由もなく地球を破壊しようとしてビームを撃って、実際に地球を破壊してしまいます。しかしなんと、『川越市』だけは生き残り、宇宙に浮遊しながらエイリアンの宇宙船を攻撃します。そして見事エイリアン共を打倒した川越市民は一年かけて地球を再生し、エイリアンは地球の美しさに「なんてことをしてしまったのだ……」と改心します。しかし平和は長く続かず、エイリアンの兄がやってきます。地球を破壊してやるぞー! という兄に対して、弟はやめてくれー! といいますがきいてくれません。撃たれるー!! と思った時に兄が「がっはっは冗談だ、地球はいいところだと聞いて来たんだ」といって和解します。そして地球が実際にいいところだと知り、エイリアン兄は川越で就職しようとするのですが、川越で就職するのは想像以上の困難を伴っていた……