２０１０年週刊少年ジャンプ２５号感想

今週は妙にテンションが乗らなかったので少なめでノリも悪い……。しかしその代わり今週はジャンプ読書会やります。

少年疾駆

　あ……あれ〜〜。こんなのでいいのかな。というぐらい至極まっとうな（まあ、あんまりまっとうじゃないけど）王道のサッカー漫画。主人公は超かっこつけたがりで脳内にかっこつけリストが多数存在する中二病患者（小学生か？）。自信満々だったが転校生の超サッカーうまいやつに普通にサッカーでやられてこなくそーってなってちょっとやり返してやってこれから二人でサッカー頑張ろうね、って言って終わった。

　超能力も出てこなければ人外じみた身体能力を持っている奴もいないし、読んだだけで妊娠しちまうようなかっこいいキャラクターも出てこない……。いったいこの漫画のどこに面白さを見いだせばいいのだろうか。などと考えていたが、それは甘かったかもしれない

『──俺よりも　圧倒的に柔らかいボールタッチ……』

主人公、ライバルに向かって卵を蹴っ飛ばし、ぺちゃるかと思いきやライバルに胸でトラップされ、さらには柔らかいボールタッチで蹴り返されても卵が割れていなかった時のセリフ。正直言ってこの場面を読んだ時は唖然としたがこれだけのことを初回からやってくれるのだから、今後以降も超人サッカー漫画としての素質は十分に持っているといっていいだろう。しかし画力がどうも残念な感じがするのが非常に悔やまれる。

ワンピース

あまり関係ないのだけどワンピースに出てくるメインキャラクターって、みんな将来への夢を持っていてスゲーなと思います。サボなんてまだ十歳なのにね。サボは『広い世界を見ておれはそれを伝える本を書きたい!!　航海の勉強なら何の苦でもないんだ!!』と割と具体的に言っているのにエースは『おれは海賊になって勝って勝って勝ちまくって　最高の''名声''を手に入れる!!　それだけがおれの生きた証になる!!!　世界中の奴らがおれの存在を認めなくてもどれ程嫌われても!!!　''大海賊''になって見返してやんのさ!!』とわりとよくわかんない、というか子供っぽい夢を語っています。まあ生い立ちを考えると当然かもしれませんがね。ここでカットされたルフィのセリフも気になる。

他に特に言う事はないな……。次週サボを助けに行って大きく動きそうですが、もうあと数週で終わりそうです。むむ、しかし現在のルフィの状況にどう関わってくるのかが不思議。サボが死ぬのはほとんど確定しているようなものなんで、サボが出てくるってえ事にはならないんでしょう。ルフィが自分の夢を思い出して、二人の意志をついで行くとかが妥当なところかなのかな。

メタリカメタルカ

す、凄いな。そのまんまドラゴンボールの悟空とブルマが出会った場面まんまのような気がする……。キャラクターが悟空とブルマを彷彿とさせすぎるだろう。どこまで王道を突き進めば気が済むんだ。世界観はハンターハンターでキャラクターはドラゴンボール……。ジャンプに奇跡のキメラ漫画が生まれるかと思うと胸が熱くなるな……。

バクマン

＞ケーキにメモリースティック
これは世間的にありなのだろうか。自分が食べているケーキの中からメモリースティックが出てきたら結構ひいてしまうような気がするのだけど。他の人がどうなのかきになる……。

＞「ジャンプ」だけが雑誌じゃない
いやこれはまったくですよね。ていうかジャンプで連載を続ける限りもうバクマンがこれ以上先に進めるルートって、ほんとに限られているのですよ。たとえばこの完全犯罪クラブが連載開始ということになったら、これはもうエイジ以上ということで完全にアニメ化で亜豆との結婚も果たされ終了になりますし、ここでもし連載が潰れてしまったら、また一から漫画を書き、完全犯罪クラブ以上のおぜん立てをしなければいけない。しかしそれは厳しいでしょう、盛り上げるところまで盛り上げてしまったんだから。

連載をしたらバクマン自体が終了してしまうし、連載しなかったらもうジャンプにいるという選択肢はなくなってしまう。つーわけで連載できないルートに進んで、あえてのジャンプとの戦いに進んで欲しいと思いました。そうしたら、だいぶ面白いとおもうのだよなー。今までは世界が狭すぎる。ただそうするともう編集部内の話などが書けなくなって、別漫画のようになってしまうような気がするので、やっぱないかな……。いやしかし一度だけならば冗談か特に大きな意図もなく発せられたと思われる「ジャンプ」だけが雑誌じゃない発言は、二度発言されたことで意味を持つのだ……。これは……、ジャンプ以外くるな！！

めだかボックス

この漫画における強さが簡単に上下するのにはもう何も言うまいと思っていたのだがなぜ善吉くんは普通に戦えるのだろうか。うーむまあ両手が拘束されているからな。考えてみれば両手を拘束されて戦っているんだからめだかちゃんが凄いよ。相変わらず『しこたまぶっ蹴ってすぐに元通りにデチューンしてやるよ!!』とかいう善吉くんの独善的な方法論にはついていけないのだけど。そして『偉大なる俺をして圧巻と言わしめるよ』とか言っちゃう王土くんの王っぷりがどんどん下降していくぜ。

『人吉善吉は誰に何をされたところで　決して己を曲げることはないのだ』とかも、かなり独善的なところだよなー。なんでそんな人間になってしまったんだぜ。色々と世の中には己を曲げた方がいい場合もあるというか、絶対的に正しいことなんてあまりないのだからぐにゃぐにゃ曲がった方がいいような気もするがしかしまあそういうこともないか。よくわからんな。相手の絶対的な肯定とかも、善吉くんのような人間じゃないと出来なさそうだしな。「絶対に変わらないという確信」がないと「絶対的な肯定」も実感できないしね。

べるぜバブ──今週のダメダメ

いや、ほんっとこの漫画は何から何まで急展開だよなぁと。とにかく積み上げていくものが何もなく、突然展開だけがガラっと入れ替わる。いきなり退学させられたかと思ったらいきなりスポーツで勝負しろとな！　しかもそれに勝ったら退学取り消しだと！？　そんなんで退学取り消せるのなら最初っから退学とか言ってやるなよ……。男鹿くんなんて普通にこのまま中卒で赤ちゃん抱えたまま毎日パチンコにいって金を稼ぐ日々になるかもしれないんだぞ……。似合ってるけど。何にしろ今週はちょっとひどかったと思いました。