絵本で大人ならば5分ぐらいで読めてしまう。。経済は今のところはまだ「科学」出来ているわけではない。つまり完全な再現性のある現象として全てを解明できているわけではない。それは当然予測不能である人間が関わっているからでもある。一方で、原則的なルールが適用される部分もある。たとえば物の価格が上がった時に購入量は下がるといったルールは例外はあるにせよ誰もが認めるところだろう。
この絵本に書いてあることは経済の最も基本的な需要と供給、競争と合併、インフレからの不況、そしてケインズ的な景気回復まで、経済原則が主人公の女の子がレモンをレモネードにしてお客に売り始めることで、実感として理解できる。『新装版 続・レモンをお金にかえる法』の方はもう少し踏み込んでいてインフレ、不況、景気回復まで。こちらではレモンの不作によって、レモンの価格が上昇⇒レモネードの価格も上昇⇒レモネードを買うために他の物価も上昇⇒賃金も上昇⇒失業率が大幅アップといった基本的な流れが学べる。
絵本だからといって馬鹿にしてはいけない。巻末の解説は完全に大人向けだしね。
- 作者: ルイズ・アームストロング,ビル・バッソ,佐和隆光
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/05/21
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