基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

基本読書10年目に突入しました。

7月24日に突入しました。
plaza.rakuten.co.jp
10年という数字に意味はありませんし、ここから何かが変わるわけではないですけど、これまで書いたことがなかったことでも一応書き残しておこうかと思います。

このブログはいかにして駆動されているのか

このブログはもともと神林長平先生の『膚の下』を読んで書きはじめられたブログなのですが、それとは別にもう一個動機もあって、「ネットの書評ブログの感想は弱い」ということでした。僕が『膚の下』を読んだ時、これはこの宇宙で最高の小説だし、僕の人生において今後コレほどの衝撃を受けることはないだろうと確信し、その衝動みたいなものを一緒に誰かに分かち合って欲しいと思いネットを検索しました。

それなのに何ページめくっても『膚の下』おもしろい〜と三行ぐらい、あるいは十行ぐらい書いてあるWebページが出て来るのが関の山で、僕はといえば「そうじゃねえだろうが! これは宇宙で一番凄い小説なんだから何千、何万文字でもこの小説について称えるべきだろうが!!」と一人でものすごくがっかりしていたのでした。ネットなら僕のこの衝動を分かち合えると思っていたのに、そうではなかった。

もちろんそれは『膚の下』を対象にした話であって、世には優れた書評サイトがありますが、それはそれとして、すべてをカバーできるわけではないわけですから、これは僕がやらないといけないと思うのは自然の流れでした。そして、『膚の下』でなくとも、誰かがとある本を読んで猛烈な感情に突き動かされて「同志」を求めてネットを検索した時、その最初に出てくるサイトは僕のブログであって欲しい。

熱量に応えるべきブログでありたい。ネットに、自分の衝動を理解してくれる人がいたと安心して、がっかりしないで帰っていって欲しい。そうした初期衝動によってこのブログは産み出され、10年目に至っても駆動されているわけです。