本にだって雄と雌があります

出落ち本の風格がたっぷりなタイトル。実際読み始めてしばらくは「うむやはりこれは出落ち本であるなあ」と思っていた。本にだって雄と雌があるとくれば当然本は交尾をするという話になり、そしたら相性のいい本の間には子どもが生まれるであろう。この物語ではこれを幻書と呼び、未だかつて書かれたことのない本が突如と…