家が買えない 高額化する住まい 商品化する暮らし (ハヤカワ新書)作者:牧野 知弘早川書房Amazon2030―2040年 日本の土地と住宅 (中公新書ラクレ)作者:野澤千絵中央公論新社Amazon最近、家のことをよく考えている。僕は現在賃貸在住で、引っ越しが好き…
量子超越 量子コンピュータが世界を変える作者:ミチオ・カクNHK出版Amazonこの『量子超越』は物理学者として知られ『サイエンス・インポッシブル』など数々の一般向けのサイエンス本の著作があるミチオ・カクの最新作。今回のテーマになっているのは副題に入…
饒舌な動植物たち: ヒトの聴覚を超えて交わされる、クジラの恋の歌、ミツバチのダンス、魚を誘うサンゴ作者:カレン・バッカー築地書館Amazonこの『饒舌な動植物たち』は、クジラやミツバチ、意外なことに植物までもが、豊富なコミュニケーションをとっている…
今年(2024年)おもしろかった本を一気に紹介していこうかと。今年は特に8月以降はバタバタしていてあまりブログが更新できなかったのが心残りだけれども、それはそれとして良い本がSFでもノンフィクションでもたくさん刊行された年だった。年末年始も寒くな…
時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ作者:劉 慈欣早川書房Amazonこの『時間移民』は、『円』に続く劉慈欣のSF短篇集だ(早川書房から刊行のものとしては)。収録作は13篇で、90年代に書かれた作品から、2018年発表の現時点では最新作となる短篇まで幅広くおさめられてい…
宝石の国(13) (アフタヌーンコミックス)作者:市川春子講談社Amazon先日『宝石の国』が全13巻でついに完結した。もともと『虫と歌』や『25時のバカンス』といった短篇集で、SF・ファンタジー短篇の名手として知られていた市川春子の長篇だ〜とわくわくと…
ニューロテクノロジー: 脳の監視・操作と人類の未来作者:ニタ・A・ファラハニー河出書房新社Amazonニューロテクノロジーの実用化が現実のものとなりつつある。これは脳神経系の機能を拡張したり強化したり理解することを目的とした技術分野で、脳に電極をつ…
痛み、人間のすべてにつながる――新しい疼痛の科学を知る12章みすず書房Amazonこの『痛み、人間のすべてにつながる』は、文字通り人間が抱える「痛み」について書かれた一冊だ。著者はオックスフォード大学医学部のリサーチ・フェロー、皮膚科医で、既訳に『…
ロボットとわたしの不思議な旅 (創元SF文庫)作者:ベッキー・チェンバーズ東京創元社Amazonこの『ロボットとわたしの不思議な旅』は、多文化を乗せた宇宙船の長い旅路を描き出したスペースオペラ『銀河核へ』などの著作がある、ベッキー・チェンバーズの最新…
狂人たちの世界一周作者:ピーター・ニコルス国書刊行会Amazon先日テレビをみていたらヨットでの単独無寄港無補給で世界一周を行う「ヴァンデ・グローブ」(今年は11月10日からスタートする)の解説を行っていた。現代ではテクノロジーが進歩しているの30日ぐら…
幻覚剤と精神医学の最前線作者:デヴィッド・ナット草思社Amazon近年、LSDをはじめとした幻覚剤の有用な側面を捉え直す研究が活発だが、本作もそうした流れに連なる一冊である。著者は精神科医・神経精神薬理学の教授で、幻覚剤を使用した際の脳内の影響につ…
毎年秋頃に恒例となっている早川書房の電子書籍最大50%割引のセールがきているので、今回も「前回から今回にかけて、新しくセール対象になった作品」を中心に紹介していこうかと。期間的には、だいたい2023年12月頃〜2024年4月頃の作品までが新しくセール対…