基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

異世界からの”帰還後に”苦悩を抱き続ける少女たち──『不思議の国の少女たち』

不思議の国の少女たち (創元推理文庫)作者: ショーニン・マグワイア,原島文世出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/10/31メディア: 文庫この商品を含むブログを見る『不思議の国の少女たち』とは不思議な題名だが、読み始めてすぐに納得がいった。これは…

脳が進化していくどのタイミングで神が現れたのか?──『神は、脳がつくった――200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源』

神は、脳がつくった 200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源作者: E.フラー・トリー,寺町朋子出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2018/09/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る神は脳がつくったとはいうが、だいたいの感情や概念は…

悪魔のように邪悪な組織vsイタリア系のシャーロック・ホームズ──『ブラック・ハンド──アメリカ史上最凶の犯罪結社』

ブラック・ハンド―ーアメリカ史上最凶の犯罪結社作者: スティーヴントールティ,黒原敏行出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/10/18メディア: 単行本この商品を含むブログを見るブラック・ハンドという凶悪な犯罪結社が19世紀から20世紀にかけて存在した。…

世界を少しでも自由な場所へと変えていく、プログラマ主人公の連作短篇集──『ハロー・ワールド』

SF

【Amazon.co.jp限定】ハロー・ワールド(特典: オリジナルショートストーリー データ配信)作者: 藤井太洋出版社/メーカー: 講談社発売日: 2018/10/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見るhello worldというのはプログラマにと…

人間に子供が産まれなくなった未来を描き出す、森博嗣によるSFシリーズ、ついに完結!──Wシリーズ

人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? (講談社タイガ)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2018/10/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見る森博嗣による、人間による子供がほとんど生まれなくなり、人工知能などの電子知性が人間を遥…

絶滅は本当によくないことなのか?──『絶滅できない動物たち 自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ』

絶滅できない動物たち――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ作者: M・R・オコナー出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2018/09/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る人間の活動やそれに伴う気候変動によって物凄い数の生物が絶…

世界中の女に電撃を放つ力が宿ち、女が男を支配するようになった世界──『パワー』

SF

ある日を境に、女性に強力な電撃を放つ力が宿ち、それまで支配されてきた女たちが男たちを支配する社会が生まれた──! と、設定だけ聞くと無茶苦茶な小説がナオミ・オルダーマンによる本書『パワー』である。女性作家に与えられるベイリーズ賞を受賞し、エマ…

中国の知的財産権の善と悪──『ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険』

ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険作者: アンドリュー“バニー"ファン,山形浩生,高須正和出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2018/10/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見るハードウェアハッカーと…

遅老症を患い、四百歳を超えてなお生きる男の人生──『トム・ハザードの止まらない時間』

SF

トム・ハザードの止まらない時間 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)マット ヘイグ 早川書房 2018-10-18 AmazonKindle 『#生きていく理由 うつヌケの道を、見つけよう』や『今日から地球人』などSF・ノンフィクションなどの著作のあるマット・ヘイグの邦訳新刊は、…

職場に横行する性差別との戦い方──『フェミニスト・ファイト・クラブ 「職場の女性差別」サバイバルマニュアル』

フェミニスト・ファイト・クラブ 「職場の女性差別」サバイバルマニュアル作者: ジェシカ・ベネット,Jessica Bennett,岩田佳代子出版社/メーカー: 海と月社発売日: 2018/08/31メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る昨今職場(やその他…

ゆりかごから宇宙へ『もしも宇宙に行くのなら──人間の未来のための思考実験』

もしも宇宙に行くのなら――人間の未来のための思考実験作者: 〓島(ぬでしま)次郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2018/10/05メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る人間はもう宇宙に行っているが、本書が扱うのはそのもっと先の話。月…

幻のように揺らめき続ける、汚らしくも美しい街──『黄泥街』

黄泥街 (白水Uブックス)作者: 残雪,近藤直子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2018/10/12メディア: 新書この商品を含むブログを見る中国の作家、残雪の第一長篇の復刊版である。最近、SFファン交流会というイベントの、文学を語ろうの回で、牧眞司さんが『…