基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

なぜ経済学者は信用されないのか?──『絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか』

絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか (日本経済新聞出版)作者:アビジット・V・バナジー,エステル・デュフロ発売日: 2020/04/17メディア: Kindle版2019年にノーベル経済学賞を受賞したバナジー・アビジット・Vとデュフロ・エステルによ…

第一次世界大戦において魔術やオカルトはどんな働きをしたのか──『スーパーナチュラル・ウォー』

スーパーナチュラル・ウォー 第一次世界大戦と驚異のオカルト・魔術・民間信仰作者:オーウェン・デイヴィス発売日: 2020/04/27メディア: 単行本(ソフトカバー)現代は魔術や予言には厳しい時代であるといえる。21世紀の今ノストラダムスの大予言のようなも…

サイエンスとファンタジィの融合を描くネビュラ賞、ローカス賞受賞のファンタジィ長篇──『空のあらゆる鳥を』

空のあらゆる鳥を (創元海外SF叢書)作者:チャーリー・ジェーン・アンダーズ発売日: 2020/05/09メディア: 単行本この『空のあらゆる鳥を』はアメリカの作家チャーリー・ジェーン・アンダーズによるファンタジィ小説で、ネビュラ賞長篇、ローカス賞ファンタジ…

民間経営の刑務所のあまりにもむごい実態が潜入調査によって明かされる!──『アメリカン・プリズン──潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス』

アメリカン・プリズン (潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス)作者:シェーン・バウアー発売日: 2020/04/30メディア: 単行本アメリカでは一部の刑務所の運営が民間に委託されている。実に150万人の受刑者のうちおよそ13万人だ。刑務所を民間に委託なんかし…

アメリカ最古の辞書出版社における奮闘──『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』

ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険作者:コーリー・スタンパー発売日: 2020/04/13メディア: 単行本2019年に、ウェブスター辞書に男や女を二分法で区別しない代名詞の「they」を追加するというニュースが飛び込んできて、日本でも少し話題になった。僕…

第40回日本SF大賞を受賞した《天冥の標》が2巻まで無料公開されているから全力でオススメする。

SF

天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープ(上)作者:小川 一水発売日: 2013/01/25メディア: Kindle版2020年、第40回の日本SF大賞(日本のSF賞。小説以外の媒体も対象)を小川一水《天冥の標》と酉島伝法『宿借りの星』が受賞した(対象期間は2019年)。どちらも別の角…

「スゴ本」を読みたいのであればまずこれを読めと手渡せる、スゴ本の人のスゴ本──『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』

わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる作者:Dain発売日: 2020/04/30メディア: Kindle版スゴ本の人のスゴ本が出た。日本の書評ブログ最大手である「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の書き手Dainさんの初の著書である。D…

「いま・ここ」で起こっている経済の危機とその対策はなにか!? 緊急出版されたコロナ経済本──『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』

コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画 (文春e-book)作者:冨山 和彦発売日: 2020/04/30メディア: Kindle版『なぜローカル経済から日本は甦るのか 』や『AI経営で会社は甦る』といった著作、名だたる企業の社外取締役で名をはせている冨山和彦による、…

仕事をする必要がなくなった世界で、仕事とは何かを問う野崎まど最新SF──『タイタン』

SF

タイタン作者:野崎 まど発売日: 2020/04/22メディア: 単行本(ソフトカバー)今はGW真っ最中にコロナが重なって働いていない人もいるだろうが、我々の大半は働かなければ生き残れない。酸素を吸わないと生きていけないように、働かないと機能的に生き残れな…

人類にとって壁とはなんなのか──『壁の世界史-万里の長城からトランプの壁まで』

壁の世界史-万里の長城からトランプの壁まで (単行本)作者:イアン・ヴォルナー発売日: 2020/03/28メディア: 単行本「壁」は物語的にはそそる物体である。敵と味方をわける物であり、内部のものを閉じ込めるためのものであり、守るべきものであり、破壊される…

ペストから新型コロナまで──『人類と病-国際政治から見る感染症と健康格差』

人類と病-国際政治から見る感染症と健康格差 (中公新書 2590)作者:詫摩 佳代発売日: 2020/04/18メディア: 新書4月18日頃刊行の新書なのでなんともタイムリーな……と読み始めてみたが、コロナ騒動が持ち上がってから書き飛ばされたような新書ではなく、数年に…

なぜ事実は無意味になってしまったのか?──『嘘と拡散の世紀:「われわれ」と「彼ら」の情報戦争』

嘘と拡散の世紀:「われわれ」と「彼ら」の情報戦争作者:ピーター・ポメランツェフ発売日: 2020/03/24メディア: 単行本現代ほど嘘が出回りやすい時代もない。善意、悪意問わずみな自分の信じたいことをボタン一つでリツイート、シェアして拡散するが、多くの…