我もまたアルカディアにあり by 江波光則

新しい衰退の手触り。未来世界を、人体と価値観の変容を、世界が衰退していく様を派手派手しく演出するのではなく、ただそれは当たり前に起こる日常的な出来事の一つであり、特段不思議なことでもなんでもないといった独特な距離感を保ってこの世界は描かれていく。我もまたアルカディアにあり (ハヤカワ文庫 JA エ 3-1)作…