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HTML5とJavaScriptでスマートフォンゲーム作成! ゼロからはじめるenchant.js入門:短いコードでゲームを作る=魅了するライブラリ=enchant.js

いやはやこんな面白いものがあったとは。誰もがゲームをつくれる時代が、もうすぐそこまできているのかもしれないなと感じさせる一冊でした。enchant.jsとはHTML5JavaScriptベースのゲームエンジンで、すべてのOS、スマートフォンで動作するアプリケーションを作ることが出来るライブラリーのことです。まあ要するに、これを使えばすっごくお手軽にゲームが作れますよーっていうことですね。

実際シューティングゲームや、ノベルゲーム(どちらも解説付き)だったら一時間ぐらいで原理を理解しながら、なんとか作れるようになります。また本書にいたっては、「環境」を整えるためのインストールが一切不要だっていうのがとてもいいですね。プログラミングをはじめて、楽しさに到達するまでの一番高い壁は「環境を整えて、最初に何かを動かせるようになるまで」だと思うのですが、本書はその壁がかなり低く設定されています。

方法は簡単で、jsdo.itで検索して、トップに出てきたものを開いてユーザ登録したら、もうそこで書き始めて、実行ボタンを押したらすぐに実行結果を確認できます。実際に僕もこの本を読み始めてから数時間後には下のURLにおいた、りんご拾いゲーム(リンゴオブジェクトを読み込み、x軸をランダムで決定し等速で落とし、当たり判定でスコアに加算していくシンプルなゲーム)の理屈を完全に理解して作ることができました。

これぐらいのゲームが、たったの100行コードを書いただけで(しかもそのほとんどは定型文)作れるのがenchant.jsの凄いところでしょう。本書に載っているシンプルな形のシューティングゲームなど、メインの部分はたったの130行ほどで作っています。お手軽なことのなにがいいかって、楽しい部分にすぐつながることができるってことなんですよね。

あいにく現在Amazonにはなく、書店でも今無いところが多いみたいなんですけど(僕も3件目で見つけた)、少しでもゲームを作ることや、プログラミングに興味があるんだったら触ってみると良いと思います。思った以上に楽しいですよ、ゲームを作るっていうのは。たとえそれがちょーしょぼしょぼのゲームだったとしても、ゲームを作るっていうそれ自体が最高に面白いゲームなんですから

以下余談
・タイトルにHTML5とついているのでHTML5についても何か記述があるのかとおもいきや、本書ではほとんど出てこないのでその点はちょっと注意。利用できるのは確かだから偽りではない。
・ひとつだけ残念なのが、本書に対してではなく、せっかくenchant.jsに入門してもその後の「中級編」とも呼べる書籍が出ていない点にある。しかしまだenchant.js自体が、リリースして一年と半年ほどしか経っていないので、これからに期待です。