基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

科学ノンフィクション

脳が進化していくどのタイミングで神が現れたのか?──『神は、脳がつくった――200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源』

神は、脳がつくった 200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源作者: E.フラー・トリー,寺町朋子出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2018/09/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る神は脳がつくったとはいうが、だいたいの感情や概念は…

絶滅は本当によくないことなのか?──『絶滅できない動物たち 自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ』

絶滅できない動物たち――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ作者: M・R・オコナー出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2018/09/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る人間の活動やそれに伴う気候変動によって物凄い数の生物が絶…

中国の知的財産権の善と悪──『ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険』

ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険作者: アンドリュー“バニー"ファン,山形浩生,高須正和出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2018/10/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見るハードウェアハッカーと…

失われた技術を復元する──『ジャイロモノレール』

本書はジャイロモノレールについての概説書である。ジャイロモノレールとはレールが一本の鉄道の名称である「モノレール」にジャイロスコープを利用し、無支持で走行できる安定性を付与したものになるが、この技術は20世紀のはじめ頃(1900〜1910年)に開発さ…

驚きを与えられたい一方で、心地よさを望む──『ヒットの設計図――ポケモンGOからトランプ現象まで』

ヒットの設計図なんてあるわけがないだろうと、書名を見た段階では反射的には思ったわけだが、それはそれとして世の中のヒットのいくらかは確かにもっともらしく説明することができる。たとえば、人気映画の続篇なんかは、大概の場合そこまで大きく外れるこ…

ロケットエンジンの基礎が概観できる最高の一冊──『宇宙はどこまで行けるか-ロケットエンジンの実力と未来』

宇宙はどこまで行けるか-ロケットエンジンの実力と未来 (中公新書)作者: 小泉宏之出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2018/09/19メディア: 新書この商品を含むブログを見る中公新書は『小惑星探査機はやぶさ』や『NASA─宇宙開発の60年』など、素晴…

植物状態の患者に意識はあるのか『生存する意識──植物状態の患者と対話する』

生存する意識作者: エイドリアン・オーウェン,柴田裕之出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2018/09/19メディア: 単行本この商品を含むブログを見る植物状態というと、通常は意識が完全にシャットアウトされ、意思疎通をはかることが困難な状態だという理解…

ドーピングはいかに人体に作用するのか──『走る、泳ぐ、ダマす アスリートがハマるドーピングの知られざる科学』

走る、泳ぐ、ダマす アスリートがハマるドーピングの知られざる科学作者: クリス・クーパー,西勝英出版社/メーカー: 金芳堂発売日: 2018/09/07メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るアスリートのドーピング使用が発覚してメダルが剥奪…

”時間”とは人間にとって何なのか── 『タイムトラベル 「時間」の歴史を物語る』

タイムトラベル 「時間」の歴史を物語る作者: ジェイムズグリック,夏目大出版社/メーカー: 柏書房発売日: 2018/08/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る「タイムトラベル」といえばこれを読んでいる多くの人は「あーはいはい」とその意味するところ…

我々は今後土をどう扱っていけばいいのか──『土・牛・微生物ー文明の衰退を食い止める土の話』

土・牛・微生物ー文明の衰退を食い止める土の話作者: デイビッド・モントゴメリー,片岡夏実出版社/メーカー: 築地書館発売日: 2018/08/31メディア: 単行本この商品を含むブログを見る『銃・病原菌・鉄』みたいな書名だが中身は土と農業の話である。著者のデ…

VRのさまざまな活用事例について──『VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学』

VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学作者: ジェレミーベイレンソン,Jeremy Bailenson,倉田幸信出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/08/08メディア: 単行本この商品を含むブログを見る期待と異なるところがある上に、邦題が内容とあってないなど微妙な…

レジリエンスは万能薬ではない『逆境に生きる子たち──トラウマと回復の心理学』

逆境に生きる子たち――トラウマと回復の心理学作者: メグジェイ,Meg Jay,北川知子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/08/21メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る「レジリエンス」という心理学で用いられる用語がある。これは親の…

早川書房が「文系も楽しめるサイエンス」電子書籍ノンフィクションほぼ半額セールをやっているからオススメをピックアップ

病の「皇帝」がんに挑む 人類4000年の苦闘(上)作者: シッダールタ・ムカージー出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/09/25メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る突然早川書房が「文系も楽しめるサイエンス」としてサイエンスノンフィクショ…

狩りへと変質する戦争──『ドローンの哲学 遠隔テクノロジーと〈無人化〉する戦争』

ドローンの哲学――遠隔テクノロジーと〈無人化〉する戦争作者: グレゴワール・シャマユー,渡名喜庸哲出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2018/07/31メディア: 単行本この商品を含むブログを見る軍事目的のものも個人用のものも含めて、誰もがドローンの存在を…

古典文学やベストセラーを統計を通して分析する──『数字が明かす小説の秘密』

数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで作者: ベン・ブラット,坪野圭介出版社/メーカー: DU BOOKS発売日: 2018/07/13メディア: 単行本この商品を含むブログを見る小説を評する、分析するといえば基本的には一人の人…

瞑想を科学的に語り直す──『なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学』

なぜ今、仏教なのか――瞑想・マインドフルネス・悟りの科学作者: ロバートライト,福岡伸一,魚川祐司,熊谷淳子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/07/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る我々は生活のすべてを自由意志で決定し…

社会科学者らが立ち向かう困難──『歴史は実験できるのか 自然実験が解き明かす人類史』

歴史は実験できるのか――自然実験が解き明かす人類史作者: ジャレド・ダイアモンド,Jared Diamond,ジェイムズ・A・ロビンソン,James A. Robinson,小坂恵理出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2018/06/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) …

ジェット推進研究所でひたすら計算し続けた女性たちがいた──『ロケットガールの誕生: コンピューターになった女性たち』

ロケットガールの誕生: コンピューターになった女性たち作者: ナタリアホルト,秋山文野出版社/メーカー: 地人書館発売日: 2018/07/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見るジェット推進研究所(JPL)、という、NASAの中でも無人探査機などの研究開発に関…

あなたはなぜ特定の色を好むのか?──『好き嫌い―行動科学最大の謎―』

好き嫌い―行動科学最大の謎―作者: トムヴァンダービルト,桃井緑美子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/06/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るあなたは何色が好きですか?と聞くと大抵の人はペラペラとこんな色が好きですと…

データ分析の失敗が社会にもたらす害悪──『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』

あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠作者: キャシー・オニール,久保尚子出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2018/06/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る個人の信用度、職務遂行度、性格診断、投資モデルなど我々は…

創薬の歴史、その苦難──『新薬の狩人たち――成功率0.1%の探求』

新薬の狩人たち――成功率0.1%の探求作者: ドナルド R キルシュ,オギオーガス,寺町朋子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/06/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見る風邪をひいたり精神を病んだりして病院にいくとお薬をもらうわけだが、その薬は…

ブラックホールに身を投げたらどんな最後を迎えるのか?──『とんでもない死に方の科学: もし○○したら、あなたはこう死ぬ』

とんでもない死に方の科学: もし○○したら、あなたはこう死ぬ作者: コーディー・キャシディー,ポール・ドハティー,梶山あゆみ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2018/06/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る身近な疑問を物理的に追求していくと…

科学とSFが交わる刺激的な場所──『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』

広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由作者: スティーヴン・ウェッブ出版社/メーカー: 青土社発売日: 2018/05/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見るなぜこの宇宙には我々しかいないのか。いったいみんなはどこにいるの…

自然界の凄い機構をパクる『生物模倣――自然界に学ぶイノベーションの現場から』

生物模倣――自然界に学ぶイノベーションの現場から作者: アミーナ・カーン,松浦俊輔出版社/メーカー: 作品社発売日: 2018/05/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る生物模倣、バイオミミクリーという用語がある。これは端的にいえばアリやハチが持っ…

九歳でロケット、十四歳で核融合炉を作った「天才」──『太陽を創った少年』

この世には「ギフテッド」と呼ばれる神から与えられたとしか思えない才能を持つ凄い人間たちがいる。そのうちの一人がアメリカ、アーカンソー州生まれのテイラー・ウィルソン少年だ。彼は9歳で高度なロケットを”理解した上で“作り上げ、14歳にして5億度のプ…

サイエンス・フィクションとしておもしろい──『全脳エミュレーションの時代:人工超知能EMが支配する世界の全貌』

全脳エミュレーションの時代(上):人工超知能EMが支配する世界の全貌作者: ロビン・ハンソン,-,小坂恵理出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2018/03/01メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る全脳エミュレーションの時代(…

次の十年に向けた6つの挑戦──『〔データブック〕近未来予測2025』

「フューチャー・アジェンダ」と呼ばれる、グローバルな未来予測プログラムがある。何をしているのかといえば、未来の医療から未来の通貨までのあらゆるテーマについて各分野の専門家に考えを執筆してもらい、それを土台にして1500を超える組織がワークショ…

ワクチンに恐怖を感じる心理──『反ワクチン運動の真実: 死に至る選択』

反ワクチン運動の真実: 死に至る選択作者: ポールオフィット,ナカイサヤカ出版社/メーカー: 地人書館発売日: 2018/05/14メディア: 単行本この商品を含むブログを見る最近、麻疹が流行っている。日本では一度ほぼ根絶状態まで持っていった麻疹だが、他国では…

世界はぐんぐん良くなっている──『進歩: 人類の未来が明るい10の理由』

進歩: 人類の未来が明るい10の理由作者: ヨハンノルベリ,Johan Norberg,山形浩生出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2018/04/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見る「10の理由」とか、やけにアッパーな書名が全体的に怪しいものの、訳者が山形浩生さん…

デンキウナギはいかに電気を生み出すのか──『動物たちのすごいワザを物理で解く』

動物たちのすごいワザを物理で解く: 花の電場をとらえるハチから、しっぽが秘密兵器のリスまで作者: マティン・ドラーニ,リズ・カローガー,吉田三知世出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2018/04/09メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの世界…