基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

文章と音楽の関係

村上春樹さんの新刊『小澤征爾さんと、音楽について話をする』を読んでいるのですが、その中にインタリュードとして『文章と音楽の関係』という興味深いテーマがあったのでメモ書き程度に。 村上 僕は文章を書く方法というか、書き方みたいなのは誰にも教わ…

天冥の標Ⅴ: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河

西暦2349年、小惑星パラス。地下の野菜農場を営む40代の農夫タック・ヴァンディは、調子の悪い環境制御装置、星間生産食品チェーンの進出、そして反抗期を迎えた一人娘ザリーカの扱いに思い悩む日々だった。そんな日常は、地球から来た学者アニーとの…

スティーブ・ジョブズと宮本茂

『社長が訊く』という任天堂の岩田社長が適当に任天堂の人に話を聞きにいく企画があるのですが、今回の特別編がかなり面白かったので思ったことを書きます。いくつか引用……長いですけど。ちなみにURLはここです⇒社長が訊く『ゼルダの伝説 スカイウォードソー…

呪いの時代

内田先生の本はブログ本が多く出る。これもその類だろうと思ったけれど一応確認してみたら連載の単行本化ということで一も二もなく買った。「呪い」と「祝福」について一章ずつ書かれることで始まる本書はともすれば物語と言われても仕方が無いような抽象的…

物語論

書店で見かけたときははいはい物語論物語論と素通りしようとしたのだけど、メンツがなかなか豪華(インタビュー集なのだ)でつい買って読んだ。小説家、漫画家が多いけれどそこにとどまらず音楽家や美術家、映画監督といった手広く「物語」という切り口で迫っ…

この世でいちばん大事な「カネ」の話

初めて西原理恵子さんの描いた物を読んだ。 それが漫画でなく半自伝とも言えるものなのだから少し惜しい気もする。毎日かあさんなどを読んでいれば、もっと他に思う所が多くあっただろう。読んでいて一番強く思ったのはまるで母親に諭されているようだ、とい…

マインド・イーター

これは素晴らしい。 僕の中ではぶっちぎりで今年ベスト(いや、まだ天冥の標が出るからわからない)。小説というのはここまで出来るものなのか…と読み終えて呆然としてしまった。文章は「この一行を書くのにどれだけの時間をかければ到達できるんだ」という程…

ビジネスマンのための「行動観察」入門

これはなかなか素晴らしい。従来の「顧客は何が欲しいのか」を知る方法として、顧客へと直接聞いてそれを反映させる方法には限界があることはすでに知れ渡っている。顧客へインタビューして得ることが出来るのは顧客が自分で言葉にできるほどはっきりと認識…

もうダマされないための「科学」講義

主に著者四人、四章にわかれて書かれており広く浅くといったところ。主要なテーマは、3.11以降頻出した「なんかよくわからん科学っぽいもの」と「本来の意味での科学」って具体的にどう違うのん、っていうところ、かな。放射能関連を頂点に本当にいろいろな…

ウォーキング・デッド

アメコミ。ゾンビに覆われた世界終末の中で、元警察官であるリックは家族と小集団を率いながら安息の地を探し求める。いやーこれは最高に面白かった。432ページもあるコミックにしては長大なボリュームなんですが読むのをやめることが出来ない。気がつい…

ゾンビの作法 もしもゾンビになったら

ゾンビでない者がこの本を読むのを禁ずる [本書はゾンビオンリーです]──最初のページ なぜかアメリカ人はゾンビが好きだ。不思議なぐらい好きでゲームにも映画にもいっぱいゾンビが出てくる。よくわかんないけど規制が強いイメージがあるので、規制をまった…

ぼくは上陸している

スティーブン・ジェイ・グールドの最後のエッセイ集。2002年に亡くなっている。どうも割と有名な方らしいが本書で初めて知った。タイトルが印象的だった為、本書に手を出したのだ。もっと早く知っておけばよかった。生物学者で、生物の話を中心に展開す…

武器としての決断思考

目次を見るかぎりでは極普通の自己啓発書で、読む気がしなかった。だけどこれはなかなか面白い。なんかかっこいいタイトルがついているが(同時期に『僕は君たちに武器を配りたい』という同じくかっこいいタイトルの本を出している)中身は「ディベートを通…

経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか

ちきりんさんの『自分のアタマで考えよう』で推薦されていたので読んだ。 データ、グラフを多用して説得力をつけつつ独自の見解を述べていくちきりんさんのスタイルはここからきているのかな、と思いつつ読んだ。あと『若者殺しの時代』という本もちきりんさ…