2011-01-01から1年間の記事一覧
放射能は怖い。なぜならそれは姿も見えないし、どこからどこまでが危険なのかさっぱり理解出来ないからだ。極端な話、東京に住んでいるだけでひそかに被曝し続けており、福島の食べ物を食べることによって招来の自分の寿命を縮めているのではないかと恐怖に…
TVアニメやマンガ連載が「軌道に載るまで」に失敗しないための注意事項 - ピアノ・ファイアこの記事が面白かった。よくわかってないのかもしれないけど、「クライマックスに至るまでの過程も大事にしましょうね、それが起承転結の承ですよ、そこでは物語の…
日本人からすれば任天堂というのは見慣れた企業であり、ゲームをプレイしたことがある人がほとんどだろう。普段接している分には「日本の企業である」というイメージしかないけれど、言うまでもなく任天堂は海外でも大きな成功をおさめているグローバル企業…
チャイナ・ミエヴィル作。ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞、ローカス賞クラーク賞英国SF協会賞とそんなん聞いたことないよみたいな賞までとりまくっている奇想、奇作である。あらすじを最初にAmazonから引用してみよう。 ふたつの都市国家“ベジェル”と“ウル…
ついに物語シリーズセカンドシーズンが終了。まあ別に「セカンドシーズン」であって「ファイナルシーズン」とは銘打ってなかったからいいんだけどこのあとにファイナルシーズンがあると聞いてさすがに少しげんなりしてしまった。次こそは終わるんだろうな。…
非常に丁寧な本で扱っている分野も広いし良い本でした。この本から出てきた新しい視点というのは皆無でしょうが、ソーシャルゲーム界隈のあれこれを眺め把握するためには最適な一冊という印象を受けました。ゲーミフィケーションやモチベーション理論などは…
わずか250ページほどしかない新書だが、だからといって油断してかかると痛い目を見る。これは一冊で量子論と相対性理論をまとめあげてしまった驚くべき本なのだから。ハードカバーで出ている物々しい宇宙論の本と比べても密度にしろ内容にしろ劣るどころ…
いやーこれは面白かったなあ。若者論って手をつけることがなかったジャンルなんですけど、というのも傍からみていると60歳とかの世代の人が好き勝手に自分の持っているイメージを押し付けて書かれた物が多いように見える。実際に僕が読んだ本がそういうも…
好きな分野がある人は誰でもそうだと思うのだけど、ドリームマッチというものが存在する。野球でたとえれば斎藤佑樹くんと田中くん(よくしらないから適当書いてます)プロレスだったら……ごめんプロレスは全然わかんない。タケシとタモリとか、えーと……、とに…
SF大会だったかSFセミナーだったか。そこで行われた若島正さんのジーン・ウルフ論がとても素晴らしく、しかもそれはのちのち本として出版されるらしい──そんな話を聞いた時から僕はこの本を待っていました。そう、ジーン・ウルフ論が読みたかったのです。ジ…
新宿にあるブックファーストに入ってみると、そこには著名な方々がどういう選定基準かはわからないがオススメ本を一冊選定し、それを並べて売っているコーナーがあった。その一角に円城塔先生が推薦したこの『不滅』と短い推薦文のようなものが載っており、…
何屋なのか知らないけれど大森望さんの書かれた十年間約1000冊のSFレビュー本という、あるいみトンデモ本。1ジャンルに特化したレビュー本としては珠玉の出来である。2001年から2010年までのSFが収録されており、それぞれ★5つ評価が行われている。最後には…
世界でも有数の指揮者として日本で一番有名な小澤征爾さんと世界でも有数の小説家として日本で一番有名な村上春樹の対談集。音楽と文章。ジャンルこそ違えど、この二人の間にはやはりそれぞれのプロフェッショナルとしての響きあう物、共通点がいくつも発見…
糸井重里さんが褒めていたのを見て、読んでみようと思った。この『困ってるひと』。現代医学では治療法がわからない重病におかされて身体は常に体調が悪く本当に「明日をもしれぬ身」になってしまった著者の大野更紗さんが、必死に生きようとする話。困って…
村上春樹さんの新刊『小澤征爾さんと、音楽について話をする』を読んでいるのですが、その中にインタリュードとして『文章と音楽の関係』という興味深いテーマがあったのでメモ書き程度に。 村上 僕は文章を書く方法というか、書き方みたいなのは誰にも教わ…
西暦2349年、小惑星パラス。地下の野菜農場を営む40代の農夫タック・ヴァンディは、調子の悪い環境制御装置、星間生産食品チェーンの進出、そして反抗期を迎えた一人娘ザリーカの扱いに思い悩む日々だった。そんな日常は、地球から来た学者アニーとの…
『社長が訊く』という任天堂の岩田社長が適当に任天堂の人に話を聞きにいく企画があるのですが、今回の特別編がかなり面白かったので思ったことを書きます。いくつか引用……長いですけど。ちなみにURLはここです⇒社長が訊く『ゼルダの伝説 スカイウォードソー…
内田先生の本はブログ本が多く出る。これもその類だろうと思ったけれど一応確認してみたら連載の単行本化ということで一も二もなく買った。「呪い」と「祝福」について一章ずつ書かれることで始まる本書はともすれば物語と言われても仕方が無いような抽象的…
書店で見かけたときははいはい物語論物語論と素通りしようとしたのだけど、メンツがなかなか豪華(インタビュー集なのだ)でつい買って読んだ。小説家、漫画家が多いけれどそこにとどまらず音楽家や美術家、映画監督といった手広く「物語」という切り口で迫っ…
初めて西原理恵子さんの描いた物を読んだ。 それが漫画でなく半自伝とも言えるものなのだから少し惜しい気もする。毎日かあさんなどを読んでいれば、もっと他に思う所が多くあっただろう。読んでいて一番強く思ったのはまるで母親に諭されているようだ、とい…
これは素晴らしい。 僕の中ではぶっちぎりで今年ベスト(いや、まだ天冥の標が出るからわからない)。小説というのはここまで出来るものなのか…と読み終えて呆然としてしまった。文章は「この一行を書くのにどれだけの時間をかければ到達できるんだ」という程…
これはなかなか素晴らしい。従来の「顧客は何が欲しいのか」を知る方法として、顧客へと直接聞いてそれを反映させる方法には限界があることはすでに知れ渡っている。顧客へインタビューして得ることが出来るのは顧客が自分で言葉にできるほどはっきりと認識…
主に著者四人、四章にわかれて書かれており広く浅くといったところ。主要なテーマは、3.11以降頻出した「なんかよくわからん科学っぽいもの」と「本来の意味での科学」って具体的にどう違うのん、っていうところ、かな。放射能関連を頂点に本当にいろいろな…
アメコミ。ゾンビに覆われた世界終末の中で、元警察官であるリックは家族と小集団を率いながら安息の地を探し求める。いやーこれは最高に面白かった。432ページもあるコミックにしては長大なボリュームなんですが読むのをやめることが出来ない。気がつい…
ゾンビでない者がこの本を読むのを禁ずる [本書はゾンビオンリーです]──最初のページ なぜかアメリカ人はゾンビが好きだ。不思議なぐらい好きでゲームにも映画にもいっぱいゾンビが出てくる。よくわかんないけど規制が強いイメージがあるので、規制をまった…
スティーブン・ジェイ・グールドの最後のエッセイ集。2002年に亡くなっている。どうも割と有名な方らしいが本書で初めて知った。タイトルが印象的だった為、本書に手を出したのだ。もっと早く知っておけばよかった。生物学者で、生物の話を中心に展開す…
目次を見るかぎりでは極普通の自己啓発書で、読む気がしなかった。だけどこれはなかなか面白い。なんかかっこいいタイトルがついているが(同時期に『僕は君たちに武器を配りたい』という同じくかっこいいタイトルの本を出している)中身は「ディベートを通…
ちきりんさんの『自分のアタマで考えよう』で推薦されていたので読んだ。 データ、グラフを多用して説得力をつけつつ独自の見解を述べていくちきりんさんのスタイルはここからきているのかな、と思いつつ読んだ。あと『若者殺しの時代』という本もちきりんさ…
最近いろいろ漫画読んでどれも面白かったのでちょっと紹介してみます。一巻で完結しているものと一巻しか出ていないものだけ。『外天桜』石黒正数外天楼 (KCデラックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/21メディア: コミック購入: 34…
わざわざオススメする必要はまったくないだろうけれど、面白かった。彼の妻が『弱さも正面から取り上げてほしいと言われた』と語るように、破天荒で人間性としてはとても尊敬できない部分も多い。特に周りの人間に対して躁鬱のように罵倒したり、かと思えば…